No.749〜
No.691〜748
No.634〜690
No.590〜633
No.561〜589
No.537〜560
No.505〜536
No.467〜504
No.453〜466
No.432〜452
No.415〜431
No.396〜414
No.373〜395
No.351〜372
No.325〜350
No.302〜324
No.280〜301
No.252〜279
No.232〜251
No.214〜231
2008.11.3 Mon. 曇り 22℃ No.213


※船体構造、全て搭載完了。これからはデッキ上の作業が始まります。

 表題の通り、
船体構造部の搭載、全て完了しました。
 一応、進水までの日程を逆算し、船体部は
約3週間前までに溶接工事を終わらせて
 
ペンキ塗装屋に引き渡すのが理想。

 
良いペースだと思います。
 では、↓下記にて。

10.29(水)〜11.1(土)
@ 船体前方部 FP2ブロック・BC搭載 各種過程
長い間待機のFP2ブロック、ようやく出番を迎える
    ようやく出番、FP2
ブロック反転中(青丸位置がC/Lになる)
  反転作業(青丸位置がC/L)
C/Lに溜っていた雨水が反転にて流失、正畠さんびしょ濡れ
  〜溜った雨水で工場長濡れる
で、反転用ワイヤを外して…
   で、ワイヤー外して…
ブロックを引っ繰り返す
     引っ繰り返す
上を載せる前のバルバス上はデッキから見てこうなる
    載せる前のバルバス上
搭載位置でブロック、微速降下する
   搭載位置で微速降下
デッキ上から見てこんな感じである
   デッキ上はこんな感じ

 せったストリンガーを少し切る
同じ用にせったガーダーも切っていく
  同じ様にガーダーも切る
そしてずしんとブロックを降ろす
    〜ずしんと降ろす
外板のガス切り合わせ、開始する
  外板、ガス切り合わせ開始
良い感じで間が空いて正位置に付いた
 FP2UD-6のブロック合わせ面
隙間に溶接裏当て材を付けていく
   裏当て材を付けて…
ばりばりブロック間に溶接を施していく
   ばりばり溶接していく
バウ・チョックは既に製作済である
  バウ・チョック(BC)製作済
BC、早速載せていく(S側から)
   早速、載せる(S側から)
続いてP側も載せる
     続いてP側載せ
下、セカンドデッキへ降りるコンパニオン通路箱
  下へ降りるコンパニオン通路
ウインドラス架台敷き(船首マイクストアも付けてる)
   ウインドラス架台敷き
今時点、船首の状態はこうなっている
     今現在の船首

 FP2ブロック搭載切り合わせ・仮付け溶接BC載せ まで一連の流れ。

 
これは長い間、完成(10/16)から西側定盤で待機していました。
 
ようやく、搭載の出番(バルバス、仮付け完了で)
 
 正しく写真通りの流れる様な作業。

 
きっちり、かっちり載せることが出来て円満解決(?)大完了です。
 
(ここでは特記する様なことは有りませんので経過だけ)


 
ウインドラスも既に納入済なので直ちに設置・芯出しも開始の予定です。


 続いて…

10.11(土)〜11.3(月)
A
ブリッジ1階 BD製作〜電線敷設〜搭載 他 各種納入品状況 等
2船ぶりに同じ場所でBD、内作することになった
 2船ぶりにBD内作(場所も同じ)
居室壁材における鉄板コルゲート曲げをする
 居室壁材のコルゲート曲げ(※)
これだけ内側へ向けて曲げる
    これだけ曲げる

  通路側壁から立てていく
コルゲート曲げの壁、登場
    コルゲート、登場
全てトップ板上に載せ終わる
    全て載せ終わる
ブリッジ正面の壁も付ける
    ブリッジ正面の壁
また例によってスミ肉盛りは自動溶接
   スミ肉盛りは自動溶接
仕上げ溶接も着々と進んでいる
  仕上げ溶接も着々と進む
製作途中の最中にウインドラス等納入される
 〜の最中にウインドラス等納入
これはサイドスパーリング材
   これはスパーリング材
これはボトム・シーリング材
   シーリング材 等、納入
さてBD製作、途中経過
    さて、途中経過
船尾にはフェア・リーダーを用意する
  船尾BWにはフェア・リーダー
〜で係船機を船尾に設置する
    〜で係船機、設置
船尾が出来つつあるので業者へ素早い電線敷設を促す
  業者に素早い電線敷設を促す
電線、大混雑
   急いでいるから大混雑
天井の悪い所は歪を丹念に取っていく
   天井、悪い所は歪取り
何とかブロック製作完了する
     何とか完了
本日、BD搭載開始
  本日、搭載開始(吊り上げ)
大物は各部屋へ先置きする
     大物は先置き
ブロック反転(間取りの確認がよく出来るでしょう)
 反転(間取りの確認、願います)
正規の状態に静定する
    正規状態、静定
反転用吊りピースをガスで切り落とす
 反転用吊りピース、切り落とし
船尾へ移動開始
     船尾へ移動

  降下(次から心の声シリーズ→)
おい、位置合うとるかぁ〜?
  (位置合うとるかぁ〜?)
少〜し後ろへ寄ってくれぇ
   (少〜し、後ろやなぁ)
おぉ、上出来上出来
    (おぉ、上出来)
BD搭載、本日にてめでたく完了する
    〜でBD搭載、完了

 開始から終了まで
約20日間の長丁場でしたが
 BD製作搭載 までの一連の流れをざっとご披露。

 結論から言うと
BDについては本日にて完了(一応レベル出し・ケガキ・切り合わせもあるけど)
 
不具合等は有りませんでした。


 こちらも特に書くことはありませんが(笑)
 それでも敢えて特記するとなると、ここは
BD居室壁材・コルゲート曲げ(※)になります。

 前回&前々回の
船体構造外板形状を鑑みてよくお分かりのことと思いますが強度を保つ為、壁側でも
 
本来ならフレームスペースごとに型鋼補強が入って然るべき構造にしなくてはいけません。

 しかし
重量は当然、嵩んでしまう…ではどうすれば軽量かつ強度を保つことが出来るのか?
 そこで思いついたのが
この曲げ加工ということです。

 
・真っ直ぐな板材に少し手を加えることで見違える強度を確保。
 
・一番懸念される見映えも外からでは内側通路壁(↑写真要確認)だから
あまり目立たない。

 
〜ということで採用されたみたいです。

 皆さんも旅客船に乗る機会があれば
この壁を探してみてはいかがでしょう?(居住区辺り)
 
楽しい船旅の一興にもなるというもの。頭の隅にでも入れておいて下さい。



 さて、今日も時間切れなので
(20:05)この辺でお終いにします。


 次回は
デッキ上、ハッチカバー金具仕上げ外注ND・CDブロック納入等の経過アップですね。
 かなり忙しいですがまた空いた時間で何とかします(笑)
お楽しみに。

                      
      (了)

2008.10.28 Tue. 晴れ 20℃ No.212


※また約1週間空いてしまいましたが搭載は3つだけ。今週には船体構造全てが完了予定です。

 
少しの間、社内を出張等で留守にしていましたが相変わらずの閲覧(155400カウント)感謝致します。

 表題の通り、
船体後方部及び前方部(バルバスを含む)3つの搭載でした。
 では、↓下記にて。

10.15(水)〜10.25(土)
@ 船体後方上部分 AP2・UD-1
ブロック搭載過程
一品パイプ付けも佳境に差し掛かる
   一品パイプ付けも佳境
上を被せるのでE/R内の清浄機、置きタンク類配置
  E/R内清浄機、タンク類配置
反転して搭載する(過程は離島していたので不在で撮れず)
  〜搭載(過程は不在で撮れず)
斜め上の写真の上へブロックを被せた後の状態
   上を被せた状態のE/R
ウエイトを置いてブロックを下げる
  ウエイトを置いて下げる
各フレームのスチフナを付けていく
  フレームのスチフナを付ける
デッキ合い面の切り合わせをする
  デッキ合い面の切り合わせ
フレームごとにジャッキで押し下げる
   ジャッキで押し下げる
丹念にデッキ上の歪みを取っていく
 丹念にデッキの歪みを取る(※)
外板側の合い面、切り合わせ
  外板側合い面の切り合わせ

       溶接

     BWを載せる

 AP2・UD-1ブロック搭載切り合わせ・仮付け歪み取り溶接BW載せ 一連の流れです。

 ブロック搭載は木曜、
呉に出張に行っている際に完了してしまいました。
 (予定は
10/24(金)でしたが溶接作業が過分に早く終わった様で16:00頃から実行したみたい)
 よって
写真は有りませんから(笑)

 全・て
Sno.565搭載(No.187)をご参考に…(FWTタンク位置説明もござい)


 
当然のことを当たり前に実行する。デッキ上の歪み取りに注目です(※)

 写真に写っている
船尾製作・搭載班々長職人としての技量に裏打ちされた真摯な姿勢
 も多分に影響はしていますがどれだけ膨大な量になろうとも全てを凌駕してやり尽くす
 
運転すると振動の出るブリッジでいいのか?ということです。

 こういう所で
松浦においては工程に時間を割いていますのでね…。
 しっかりご覧になっておいて下さい。




10.17(金)〜10.25(土)
A
船体前方部分 UD-6・FP1Fブロック製作〜溶接・搭載過程 他
外注先よりUD6ブロックが納入されてくる
  外注先からUD6ブロック納入
デッキ上通路を確保する鋭いナックル
  通路部分の鋭いナックル
デッキ裏の甲板油圧用パイプを溶接して付けていく
  甲板油圧用パイプを付ける
地元大崎海星高校生の工場実習
  地元高校生の工場実習(※)
ブロック反転攻勢
    ブロック反転攻勢
搭載位置へブロック移動
    搭載位置へ移動
自分も搭載位置近くへ移動する
   自分も搭載位置近くへ
一応、整合する(まだ載せただけの状態)
    整合(まだ載せただけ)
外から外板を切り合わせる
    外板切り合わせ
ブロックジャッキダウン、フレームが墨打ちの上へちゃんと載っている
 ジャッキダウン、墨打ち通り
バルバス、仮付けが終わってユニオン定盤へ
   バルバス(FP1F)定盤へ
外板側、バリバリ溶接していく
   バリバリ溶接していく
二層盛り前のガウジングはつり
 ガウジングはつり(二層盛り前)
さらに内部を溶接していく
      さらに溶接
溶接終了で縦に起こす
    終了〜で起こす
バルバス、船首先端へ移動させる
     船首先端へ移動
内部の様子(やっぱり太いから内部は広い)
  内部(やっぱり太いから広い)
切り合わせ、仮付け後の今日時点の様子
  切り合わせ・仮付け後の今日
プロペラ軸先端の様子
    プロペラ軸先端
プロペラ本体、取り付け
   〜で本体、取り付け
ラダーも既に取り付けてますよ
  ラダーも既に付けてます

 続いて
 UD-6ブロック入荷配管付け搭載
FP1F定盤移動溶接搭載 船首方面、一連の流れです。

 通路を取る為に外板を鋭く曲げている
UD-6は搭載に際してきっちりと合わなくなる代表選手みたいなもの。

 
何故か?
 それは
壁・バルクヘッドが無い故に(上から見て)コの字型にきっちり固められてないから。
 (
↑写真要確認。外板側各型鋼フレーム曲げでしかレベルを出せていないでしょう?)

 多々あるブロックでも船体にて
ここだけがこの形状。
 実際の所、
いつもここは苦心してます…(フレームが上手く合わない)
 しかし、今回は
外注先がきっちり仕上げてくれたお陰もあって不具合無く墨打ち通りに直ぐ載りました
 
おおっ!ナイス!と驚嘆する瞬間というもの、良かったです。



 さて、ここの特記は
地元高校生の工場実習(※)です。去年もでしたが今年も1名やってまいりました。
 聞くところによると
希望して松浦造船を選んだとか?

 
造船という業種(現場作業)を見てみたいという知的好奇心・イマジネーション、
 大いに歓迎致します。

 (現場における
本当の苦しさは真夏に有り!ですが多少、涼しくなってからで良かったね…(笑))

 
若人裾野を広げるという意味でゆくゆくは島に留まって永久就職にでもなれば非〜〜常に有難いですが
 
そこまで上手くはいかんか…(笑)一度は本土に出たい気持ちもあるでしょうしね、誰しも。
 また何か造船で高校生の興味をそそるイベント、考えておきましょう
(このHPでも良いんですが…)



 やはり
1,800(D/W)型の太目バルバスバウ、個人的な意見ですが良いですねどっしりしている感じがして。
 内部も広いお陰で作業し易いですし、
これがバルバスだ!という威厳さえ見えてきます。

 
BT側との合わせが難しい・船速が出ないかも?以外は荒天時における波切り等、
 メリットが多分に有るので今は主流派であるこいつに改良を重ねてもっと良い物を作り出せる様、
 
(形状変更?)今後の検討課題にしますので乞うご期待!
今後をご注視下さい。



 ブロック搭載は良いが他の作業はどうなっているんだ?
 という声も聞こえてきそうなので最後に取って付けた様に
船尾周辺の様子(プロペラ・ラダー設置)
 を載せて今日はこれでおしまいにします。

 次回は
船体ブロック構造完成デッキ上での作業経過アップになるでしょう。
 忙しいでしょうが空いた時間で何とかします(笑)
それまでお楽しみに。

                      
   (了)

2008.10.18 Sat. 晴れ 26℃ No.211


※木江はポカポカ陽気。暑いわけでもなく寒いわけでもなく理想的な気候ですな、この2・3日。

 今日は昨日の続きで
船体前方部ブロック製作をご覧下さい。

 では、↓下記にて。

9.15(月)〜10.15(水)
A 船体前方上下部分 FP2・FP1F
(バルバスバウ)ブロック製作過程
ユニオン定盤にてFP2トップ板をユニオン溶接
  FP2トップ板、ユニオン溶接
こっちも補強ガーダーを付けていく
   こっちもガーダー付け
外板側の曲がりフレームを載せていく
   外板側フレーム載せ
高さの違う治具上にて外板溶接を行う
  治具上で外板溶接(※No.016)
外板を綺麗に覆っていく
    綺麗に覆っていく
曲がり外板載せの治具はその都度片付ける
  治具はその都度片付ける(※)
PS両舷のアンカー・ホースパイプ
  アンカー・ホースパイプ
ホースパイプ2本をずぼっと突き刺す
  〜をずぼっと穴を開けて刺す
船内側の補強具合を見る
    船内側の補強はこう
内部、溶接作業最中の様子
  内部溶接作業、真っ最中
ホースパイプにスチフナ付けて切断位置罫書きする
  スチフナを付けて切断罫書き
ベルマウスを先端へ付ける
    ベルマウス付ける
ホースパイプ、カバーの切り出し
    カバーの切り出し
カバーを取り付けている
     〜取り付け
P側も同様に付けていく
   P側も同様に付ける
ブロック完成、搭載まで待機中
    完成して待機中
FP1F、フロア骨組みを立てる
   FP1F、フロア骨組み
横倒しにして外板を付け易い様にする
     横倒しにする
骨組みへ付ける予定の曲がり外板
  付ける予定の曲がり外板
内側から仮付け溶接をする
   内側から仮付け溶接
合わなければ水掛け火炙りで直す
  合わなければ炙って直す

 船体前方部ブロック製作、こんな感じです。(昨日の続きということで…19時間をオーバーしましたが)

 写真の通り、
FP2ブロックはもう完成して待機中ですがその真下のFP1F(バルバスバウ)がこの真上↑
 の状態ですから
まだもう少しかかりそう…2つの搭載は来週中の予定です。


 
ブロック製作手法については全く同じなので議論の俎上へ上げる必要はありません。
 ここでの特筆は
曲がり外板溶接における治具高さ変更アングル(※)についてです。

 以前の
No.016にて一度紹介していますが船体彎曲カーブに沿う高さの違う治具ということで
 毎度毎度のことですが
溶接が終わると全てアングルを切り落とし、片付けるを実行しています。

 はっきり言って
非効率この上ない無駄作業(片付けが)であろうことが容易に推察。
 大手造船所の様に
フレーム・スペースを厳守する(600mmor650mm)箱型・高さ変更ねじ込み式治具
 導入した方が良いのか…?という設備投資意欲が湧き上がり〜ということで。


 しかし、では置き(保管)場所はどこにするか?となると一気にトーンダウン。
 そりゃあ、
無尽蔵に空地が広がっているのなら価格を鑑みて購入を進めるのも良いですが
 
限られたテリトリーですからね…ここが少し辛いところです(完全に雨ざらしですし)

 将来的には
導入〜が良いに越したことはないですが今時点ではホバリングで先送り
 
ということにしておきます。
 今後、この話題がHPで出てきた場合は「あそこで導入検討しとったよなあ〜」という具合に
 
皆さん、覚えておいて下さいね(笑)



 さて、今日も短いですがここまで。
 上記の通り次回は
↑2ブロック搭載アップの予定です、お楽しみに。

                        (了)

2008.10.17 Fri. 晴れ 27℃ No.210


※搭載ブロック、残り少なくなってきました。あと4つ?か…?ブロック製作の方も順調です。

 今日は
UD-2製作〜搭載、AP2・UD-1製作をご覧下さい。

 
では、↓下記にて。

9.15(月)〜10.14(火)
@ 船体後方 UD-2ブロック製作〜搭載、AP2・UD-1ブロック製作過程
UD2トップ板を東側定盤上へ敷く
   UD-2トップ板を敷く
ガーダー、リセス等の補強材入れ
   ガーダー、補強入れ
バルクヘッドを載せて囲ってしまう
  バルクヘッド載せ(C/R内部)
ホールド側を見るとこんな感じ
     ホールド側
AP-2・UD-1連結でのトップ板敷き
  AP-2・UD-1トップ板敷き
天井裏、補強ガーダー溶接付け
   ガーダー、溶接付け
E/Rと舵機室を仕切るバルクヘッド
  E/Rを仕切るバルクヘッド

      外板付け
ピラー立て、溶接作業真っ最中
  ピラーを立てて溶接作業
元に戻ってUD-2ブロック
  元に戻ってUD-2(手前がC/R)
先に製作済の一品パイプを付け終わる
  一品パイプ、付け終わる
C/Rの配電盤を先に置く
    C/R内の配電盤置き
UD-2、完成により搭載を開始する
     UD-2搭載開始
ブロック、反転中
     ブロック反転
反転が終わって搭載位置へ移動
    搭載位置へ移動
C/R付近へ降下中(置きタンクをちゃんとかわす様に)
 降下中(C/R、置きタンク注目)
デッキ上からブロック搭載を見る(ぴたりと整合する)
 デッキから見る(ぴたりと整合)
仮溶接していく(補強スチフナ付け)
   仮溶接(スチフナ付け)

 船体後方上部ブロック製作〜搭載、こんな感じです。

 いつも思うことなのですが
過度な切り合わせをしなくてもブロックがぴたりと整合してます。

 それだけ、
シャーリングの切り出し製品が正確職人によるブロック製作が完璧
 という証拠なのでしょう、
水平レベル出しも直ぐに終わるので工程に滞りが全く有りません。

 
499(G/T)カーゴ製作で同じことをやっているのだから「造船におけるパブロフの犬・視認計画
 を
地で行く様に……(しつこいか(笑))
 皆さん、ちゃんと覚えておきましょう。


 さて、今日は短いですがここまで。
 明日にまた前方部FP2ブロック製作 等を載せますので少々
(19時間後?)お待ち下さい。

                           (了)



2008.10.11 Sat. 晴れ 25℃ No.209


※まだ私の風邪は治りません、しぶとくウィルスが体内に居座っています。皆さんも気を付けて…。

 今週は
SS-6M/EFP1A 等のブロック搭載を完了。
 定盤では
FP2AP2UD1 をそれぞれ製作中。至って順調な流れです。

 
では、↓ご覧下さい。

9.9(火)〜10.11(土)
@ 船体前方部 SS-6外注分納入〜即搭載、FP1Aブロック製作〜搭載・溶接
外注していたSS-6ブロック納入
    外注分SS-6納入
SS-5搭載完了しているので直ぐに作業開始(反転)
   直ぐに作業開始(反転)
ブロック搭載、ホールド部分が固まる
  搭載(ホールド部分が完成)
FP1Aトップ板、定盤敷き(穴部分がC/L部)
  FP1Aトップ板(穴がC/L部)
トランシットを覗いて厳密な水平を出す
  トランシットで水平出し
上部、チェーン・ロッカーの壁
 チェーン・ロッカー(C/L)の壁
外板側、曲がりフレームを載せる
  外板側フレームを載せる
外板鉄板を曲がりフレームへ付けていく
   外板を付けていく
まだ外板は仮付け状態
    まだ仮付け状態
角、隅を丁寧に溶接していく
     丁寧に溶接
完成したので船台上へ移動させる
   完成して船台上へ移動
本日、反転してSS-6の前へ搭載、完了
  〜反転してSS-6の前へ搭載

 外注分SS-6納入〜即搭載FP1Aブロック製作〜搭載までです。

 
前方部なので一つにまとめてみました。
 いつもと同様、
Sno.562・565と同じ方法ですので今更〜〜の説明は省略します(笑)
 
搭載経過に主眼を置いてご覧下さい。


 やはりバルバス太目のこの型の方が
製作はやり易いですね。(内部が広くて動き易いから)
 現場でもそういう声を聞きました。

 もうしばらくは
このジャンボ船型建造が主ですから「この部分はこうなる」という
 無意識下でのムーブ、所謂
「造船におけるパブロフの犬・視認計画は着々と進行しています(笑)

 まあ冗談はさておき、
同じ作業を繰り返すのですから各々が学習するということは重要。
 今持ち得る
ポテンシャルを最大限に発揮させ良いブロックを造ること、切に希望という同じ目的で
 皆を導いていきますので。




10.6(月)〜10.11(土)
A E/R内での一連作業
(船尾管挿入据付台周辺塗装M/E搭載置きタンク配置)
船尾管(スターンチューブ)をセカンドデッキ上へ用意する
 船尾管(スターンチューブ)用意
直ぐに船尾へ挿入完了する
    直ぐに挿入完了
E/R下部、M/E・R/G据付台周り塗装開始(バンノー)
  E/R下部据付台周り塗装開始
綺麗に塗り終わって完了する
    綺麗に塗り終わる
据付台仕上げを始める(リーマボルト穴明け)
  次の日に据付台仕上げ開始
M/E搭載へ向けて吊り上げ開始する
    M/E、吊り上げ開始
E/Rの搭載位置へ移動させる
    E/R搭載位置へ移動
逆転機とフライホイールの合わせ(重要)
  逆転機とのホイール合わせ
船尾配置の逆転機(R/G)
    その逆転機(R/G)
分解品は2つだけ、インタークーラ(I/C)
   分解の空気冷却機(I/C)
タービン(T/C)
     過給機(T/C)
2つしか分解していないので直ぐに組立完了する
  2つなので直ぐに組立完了
ホイールにダイヤルゲージを付けて調整開始
  ホイールにダイヤルゲージ
高さ調整でジャッキボルトを締め込んでいく
  ジャッキボルトで高さ調整
セカンドデッキ上に各油タンクを配置していく
  各油・置きタンク群配置


 
E/R内のスターンチューブ挿入下部塗装M/E搭載、一連作業です。
 随分と枚数が多くなってしまいましたが
論より証拠ということで写真にてご確認下さい。

 いつもでしたら
2週間くらい掛けてする作業ですがM/Eの分解が2つの箇所だけ(T/C・I/C)
 という特典もあって
組立完了まで今一週間で完了ということに。

 日中の雨も無く(夜間によく降っていた)作業に支障も無いので何度も書いていますが
 
良い感じで進んでいます。

 「
順調」というこの言葉の響き、非常に心持ちを良くしてくれますね結構なことです。

 やはり
心の平穏・余裕にこそ、
 
良い技術・仕事の神は降り、宿り給いなん。 ということを信じて突進してまいりましょう!
 どうかご照覧あれ


 次回は
AP2UD1・2搭載、FP1F(バルバス)製作を交えて掲載予定です。
 お楽しみに。

                        (了)



2008.10.4 Sat. 晴れ 27℃ No.208


※前回「風邪予防」と書いておきながら自らが風邪を引いてしまいました…皆さんも気を付けて。

 船台上、ブロック搭載の続きです。


 
今週はSS-4(P/S)だけでしたがE/R内の進捗も合わせて。
 ↓ご覧下さい。

8.21(木)〜10.2(木)
@ SS-5
(P/S)ブロック製作〜搭載・溶接
SS-5(P/S)は内作する
    SS-5(P/S)は内作
ウイングタンク、補強用のフロア板・ロンジを付けていく
   縦フロア・ロンジ付け
ホールド側下部の外壁(S側)
   ホールド側下部の壁
フロア板のスミ肉フル溶接をしていく(自動溶接機)
 フロアのスミ肉フル溶接(自動)
丸っきり完成状態で定盤上、しばらく待機する
  完成状態でしばらく待機
SS-6が載り、ようやく出番となる
     ようやく出番
まずP側ブロックの搭載
    これはP側搭載(※)
外板側から見るとこう
    外板側から見る
直ぐにS側も搭載する
     次にS側搭載

 SS-5(P/S)ブロック製作〜搭載までです。

 この部分の内作は
最近無かったこと。(大体外注に出している)
 
時間・手間・外注先の状況から変わることは有りますが少し、目新しい感じがします。

 特筆すべきは
セカンドデッキ形状(※)。
 1,800(D/W)型の幅
12.00mにより船首へ向けて窄めていくと真っ直ぐな通路が取れないことから
 
前方・せり上がり式にしているのです。

 他造船所においてはこの部分を
エラ付きで外板側に張り出したものにしている場合もありますが
 松浦においてはこの船型にて
499(G/T)以内に抑えるべくこの方式にしています。

 
通り易い利便性を取るか?はたまた外からの見映えを取るか?
 どちらが良いという明確な答えは有りません。
まあ私だと見映えを重視して後者を取りますがね。
 
ご覧の皆さんの場合はどちらでしょうか?各々忌憚無き意見を出し合いってご議論下さい(笑)



 
もう一つ話題を。

 前船までですと
SS-6が先納入により歯抜け搭載、間へSS-5を入れ込む方式が大半。

 
ブロック工法においては船尾より順番にブロック繋ぎを行い、前へ展開していく
 ことが重要とされています。

 故に↑写真のやり方が
理想のはず…。

 しかし、現場にて
SS-6を先に載せて、間にSS-5を入れ込む方が平行レベルを出し易い
 という職人の声を今回聞きました。

 なるほど、十人十色とはいいますが、3人以上が集まれば
色々な考えが出て来るものですね。
 
SS-6外注納期が後になるだけで
この様な議題が持ち上がるとは!おもしろいことです。

 ということは
歯抜けで搭載する方が良い…のか??そうは思わなかったのですが…
 何れにせよ私の
深層心理アーカイブスへ経験値として留め置いておきますので(笑)


10.4(土)
A E/R内ポンプ類・パイプ等機器設置、船尾管下・塗装の様子
G/E、軸心調整を行う
     G/E軸心調整
ビルジ排出用メッキパイプ
    ビルジ排出パイプ
P側へ逆転機予備LOポンプ、設置する
  逆転機予備LOポンプ設置
S側へは主機予備LOポンプ
  こっちは主機予備LOポンプ
逆転機据付台周り(スラッジタンク上)
    逆転機据付台周り
船尾管下を塗装する
  船尾管設置箇所下、塗装


 今日時点の
E/R内の様子

 
パイプ配置・各種ポンプ設置とこんな感じで推移。

 今日、船尾管下の仕上げ塗装をしましたので
 来週には
船尾管・ペラ軸挿入、逆転機・主機据付等へ入っていきます。

 
狭い空間で皆が右往左往しています仕事はきっちりとやっておりますのでご安心下さい。




 そして最後に、進捗とは関係ありませんが…


通船概観
 
操舵位置
 
メイン・エンジン 33(kW)
 


 
沖止め本船用通船(伝馬船)新調しました。(中古改造)

 
メイン・エンジン
33(kW)。定員9人を乗せ、20ノット近くは出ます(…のはず。試してないけど(笑))
 
 
木江町にて最後の船大工(もう亡くなられてます)が造った先代・木造伝馬船も良い味を出していましたが
 如何せん
老朽化が激しく、浸水によるアカ出しも頻繁実施、船齢も35歳(!)ということでついに決断

 私が幼少の頃より乗って
慣れ親しんだ船が無くなるのも少し寂しい感じがしますがこれも時代の流れ
 先代程とは言いませんが(笑)
松丸
大いに活躍してもらいたいものです。

                              (了)

2008.9.30 Tue. 21℃ No.207


※ここ1・2日で急に涼しくなってきました、残暑が長過ぎ…?たのか。風邪予防、重要です。

 さて、船台上に戻ってブロック搭載です。(
二つ分しかありませんが)

 
1つは外注(SS-4)、1つは内作(AP-1・SS-1)。
 後者の方が東側定盤にて長い時間を掛けて組み上げたから
思い入れが有るかも…ですね。
 
(一応、全てのブロックにおいてスクエアに想いは篭ってますけど)

 では、↓以下ご覧下さい。

9.22(月)
@ SS-4
(P/S)ブロック製作〜搭載・溶接
緩衝用スパ−リング材締め付け用スタッドを溶接
 スパーリング材スタッド付ける
P側ブロック、吊り上げて倒立
     P側、吊り上げ
搭載に邪魔なので吊りピース、ガス切断
    吊りピース、切断
ブロックをチェンブロで引っ張って寄せる
   ブロックを引っ張る
P側外板側を見るとこんな感じ
   外板側はこんな感じ
前後左右、ジャッキで正位置まで押す
  ジャッキで正位置まで押す
S側ブロックも吊り上げる
     S側、吊り上げ
まだ船尾方向へ行けぇかぁ〜?
  (まだ船尾方向かぁ〜?)
SS-4ブロック、搭載完了となる
   こういう感じになる

 SS-4(P/S)ブロック搭載です。
 
水ホース確認の水平出しブロックしろ切り・メジャーでの距離計測が有りませんが
 大体の手順は同じ。

 
今更、説明は要りませんよね?(笑)端折りますので。

 前回の
SS-3搭載状況報告がカメラ故障にて丸々欠落してしまいましたが
 順調に推移している
のが良くお分かりのことと思います。

 今週には
SS-5搭載へ移りますので。

 続いて…

9.27(土)
A SS-1・AP-1ブロック製作・完成〜搭載・溶接
一品メッキパイプ付け最終段階に入る
  メッキパイプ付け最終段階

 完成、一体にて吊り上げ(注目)
ブロック反転攻勢に入る
     反転攻勢(?)
搭載位置にて微速降下
    搭載位置、降下
ガス切断、切り合わせ
    ガス、切り合わせ
今日時点、船尾周りの様子
     今日の様子


 
SS-1・AP-1ブロック完成により定盤からの搬出〜反転〜搭載〜切り合わせの一連作業です。

 これも何度も載せていますが
 1,800(D/W)型においては
30tを大きく下回るのでここのブロックは一体にて製作です。
 (
No.182と要比較)

 繋ぎの
ガス切り合わせ・溶接の手間が省けるので工数の減少に大いに貢献
 猪突猛進、
前へ進む脚色は衰えません。

 そして…


9.25(木)・9.29(月)
B 補機
(G/E)搭載 及び 主機(M/E)本体・分解品 納入
G/E据付台をE/R内へ敷く
   E/R内、G/E据付台敷き
当然、下部はフル溶接する
    下部、フル溶接
溶接完了後、G/Eを搭載する
    そして
G/E搭載
重量軽減、M/E用タービンは陸路
  M/E分解用タービン(T/C)
同じく陸路にてインタークーラ到着
  これはインタークーラ(I/C)
本体は海路にて木江到着
   M/E本体は海路にて到着
エンジン本体、吊り上げ
       吊り上げ
逆転機も吊り上げる
    これは逆転機(R/G)
シートを掛けてしばしの間、待機
   もう少し待って頂戴


 
G/E据付台設置・搭載M/E本体・分解品納入

 重要なのは
下段側2列
 陸上運転時に載せていますが

 27t
リミットの重量軽減にて過給機(T/C)・空気冷却器(I/C)の分解だけで済む
 のがとても魅力的です。

 故に
ピストン挿入・シリンダカバー締付等が一切無いということで…(笑)

 今後の流れとしては
ジャンボ船用新型エンジン開発にて軽量・コンパクト化を主眼を置いた取り組み
 
松浦の為にも各エンジンメーカー殿、宜しくお願い致します(笑)

 次回には
M/E搭載がアップ出来るかもしれません、もうしばらくお待ち下さい。

                        (了)

2008.9.26 Fri. 曇り 27℃ No.206


※彼岸を過ぎて秋の入り…のはずですがまだ微妙に暑い今日この頃です。

 今回は造船における購入品についてちょっとご紹介をば…以下ご覧下さい。

 
新船建造と言えども外板材の他にて船価の7割近くは装備メーカー品の買い物に消えてしまいます。
 (
M/EG/Eスラスターウインドラスハッチ・カバー、航海計器居住区内装電化製品etc)

 それぞれが
一番必要としている時期にタイミング良く納入させることが重要。
 ↓下記、見てまいりましょう


9.2(火)
@ NO.1・2・3補機
(G/E)納入
NO.1・2補機が納入される
     補機(G/E)納入
船首配置のNO.3停泊用パッケージ型
  NO.3停泊用パッケージ仕様
補機据付用架台も完成している
    据付架台も完成済

 ご存知、補機(G/E)の納入です。

 型式は
NO.1・26HAL2-HTN(これは今までと大体同じ)、NO.3
AG45N-V(4cyl)
 
NO.3が最近たまに見掛ける様になったパッケージ型になっています。

 昨今の材料費高等により補機も
主機に負けず劣らず良い値段(笑)
 
NO.3・パッケージ型は標準仕様〜になるのはまだ当分先の話でしょうなあ(バブルにならんとね(笑))

 〜とこんな感じです、まず第一弾。

9.3(水)
A 主機
(M/E)先送品(E/R装備品船尾周り部品)納入
大晃製清水・FO・LO各ポンプ類、先納入
  清水・FO・LO各ポンプ類
山科製チューブ式のLOクーラ
  これはチューブ式LOクーラ
M/E始動用エアタンク、海水濾器
   エアタンク、濾器
船尾用スターンチューブ
  スターンチューブ(船尾管)
同じくプロペラ軸
     プロペラ軸
写真の通り、見たまんまのプロペラ
  これは見たまんま、プロペラ


 今回は
M/E赤阪製
 どのメーカでも同じことですが
船内ポンプ類、クーラ、船尾周り部品先納入です。
 (M/E据付前に船殻へ設置等を完了しておく為)

 今回のAX33R型はペラ軸が少し
太目同じ1,471(kW)でも軸トルクの関係で色々と変わってきます。
 欲を言えば
統一規格でも作って全て同様にしてもらう方が造船所としては有難いのですが…(笑)

 倉庫前で暫し、待機です。



9.17(水)〜
B 甲板機械油圧ユニット、FO・LO各清浄機、船内主配電盤 納入
甲板機械の油圧ユニット(ハッチカバー、ウインドラス等を回す)
  甲板機械用油圧ユニット
LO清浄機一式(アメロイド製)
    LO清浄機、一式
FO3次精密フィルタ(これもアメロイド製)
     FO精密フィルタ
船内へ電気を供給する主配電盤
     船内、主配電盤
E/R内、P側へ配置したビルジ・バラストポンプ
  ビルジ・バラスト海水ポンプ
これはスラスターエンジン(いすず製)
  これはスラスターエンジン


 
甲板機械油圧ユニット、清浄機、精密フィルタ納入等。
 下段2枚はそれぞれ
ポンプ、スラスターエンジン設置状況

 まあ、こういう物が有るんだとお見知りおき下さい。

 弊社職人が大体配置作業を行いますが、
 
配電盤に絡む電装作業、スラスターエンジンの芯出し等となると
 
エキスパートである協力業者
に施工をお願いしています。(その方が確実)


 
「大多数の人間の技量により造り上げる、組み上げる建造物」

 これこそが
=造船たる所以
 何を見ても
第二次産業にて白眉であることに変わりはありません。

                        (了)

2008.9.19 Fri. 雨後曇り後晴れ 31℃ No.205


※ようやく船台上、ブロック搭載です。今現在、かなり進んでいますけど…
8.13(水)〜
B
船台上、センター盤木調整・船底ブロック搭載過程(BT-2345)
船首方面からトランシットを除いて水平確認
  トランシットで確認(暑い…)
センター盤木の高さを合わせる
   センター盤木の高さ
スターティング搭載、ようやく出番のBT-2(S)
   ようやく出番、BT-2(S)
何度もよく水ホースを見て高さを確認
   よく水(ホース)を見て
スターティングの大本なので絶対、動かない様に張り付ける
  動かない様に張りを付ける
BT-2、片舷ブロックS側を載せた状態
  片舷(S側)が載った状態
BT-2ブロックは搭載完了する
    BT-2、搭載完了
BT-3・4・5は外注して搭載ペースを上げる
   BT-3・4・5は外注する
前へ展開していく(これはBT-2・S側)
   前へ展開していく(BT-3)
ブロック同士を引き寄せる油圧ジャッキ
 ブロックを引き寄せるジャッキ
ブロックP・S連結の中央部を望む
    P・S連結の中央部
順番にどんどん前へ展開していく(これはBT-5)
   どんどん前へ展開(BT-5)
同じくBT-6ブロックへ進んでいく
     同じく、BT-6
M/E据付台周り、BT-1搭載完了
   最後尾BT-1も載って…
先端のBT-1ブロック搭載にて船底部完了する
 スラスター部BT-7搭載で完了


 
センター盤木調整〜外注分納入〜船底(BT)ブロック搭載を一気に振り返ってみました。

 
詳しい施工方法No.013を始め、これまで随分と載せていますのでこちらを参照下さい(笑)
 今回も
別段列挙することはありませんので…

 しかしながらHP開設当時
(約3年前)の記事は順次削除している最中ですので「参照、参照」と載せても
 
もしかしたら存在しないものがあるかもしれません。

 (一応、確認しながら実行していますが見落としが有る場合はお許し下さい)


 
某サイトにてこの松浦造船HPに対し、私自身とても気恥ずかしいくらいの評価を頂いたので
 
しっかりとした矜持だけは保ち、かつファナティックにこれからも走ってまいりますので…
(笑)


9.16(火)〜
C 船体中央ブロック、搭載開始
(SS-23)
東側定盤からSS-2ブロックを船台上へ移動する
   SS-2、船台上へ移動

  反転(赤丸燃料タンク部)
完全に引っくり返って搭載位置へ移動
  引っくり返し、搭載位置へ
クレーンにて微速降下
      微速降下
M/E据付台上からブロックを見る
  近くで見る
(M/E据付台上)
水平方向を出して位置決め、下面仮溶接
     下面を仮溶接


 続いて
船体中央スターティングブロック(SS-2)搭載

 特記事項としては上段2枚目、
A・C重油各燃料タンク位置(赤丸位置)(No.1・2)です。

 
No.179にも記載していますが今回は1,800(D/W)型なのでE/R内にA重油タンクが有りません。
 それが
ホールド側に配置ということでG/E据付台に段差が無い仕様になっています。

 作業としては
E/R下部がのっぺりとしていることからこちらが容易でしょう(そうじゃない人も居るかも…)

 今後は
このタイプばかりなので機構・配置をしっかりと熟知しておく必要がありますね、
 各々職人にちゃんと勉強しておく様、指示を出したいと思います。
 (これこそが
シビリアン・コントロール)




 さて、続いては
SS-3ブロック搭載(9/18)で当然、搭載過程も撮影しました…が、
 急に
長年愛用していたデジカメが故障、データが飛んでしまい(悲)画像紛失という憂き目に。

 ………仕方が無いのでカメラを変えて撮影した今日の状態を載せておきます↓


SS-3・S側ブロックを見る
    SS-3・S側ブロック
こっちはP側
     P側ブロック
SS-3、搭載が終わりこんな感じに…
   今現在、こんな感じ


 
台風13号上陸も懸念されましたが、何とか木江は平穏無事ということで
 今日も普通どおりに仕事が出来ました。

  至って順調。良い感じです。
 
 来週には
SS-4・5ブロックの搭載予定、各種検査も目白押しでまた休む暇もありません(笑)
 まあ、製造業の基本は毎日が出勤日・一人高度経済成長期ですから
 
気力を振り絞って前へ進んでいきましょう。

 今日はここら辺でおしまいにします、次回をお楽しみに。

                    (了)

2008.9.15 Mon. 雨後曇り 25℃ No.204


※土曜日の続き、今日は船尾班のブロック製作を見てみましょう。
8.4(月)〜
A
(続きということで) 船尾班側 ブロック製作過程(BT-1AP-1SS-1SS-2)
 始めは船底・M/E据付台周りのブロックBT-1
中央フロアの合わせを確認する(墨が違うのでは?)
  中央フロア合わせを確認
トップ板の上に据付台用縦フロアを敷く
   トップ板の上に敷く
ブロック一番前のフロア板を見る
    一番前のフロア板
サイドフロアも順番に敷いていく
     これはサイド
曲がり外板の付けていく
    曲がり外板付け
完成・検査済で定盤から船台上へ搬出
   完成して船台上へ搬出

       反転
船台の最後尾へ置く(搭載待ち)
  船台の最後尾へ(搭載はまだ)
下側の仕上げ溶接そ施していく(ブロック反転したから)
 下側の仕上げ溶接(反転だから)



 次は船最後尾・E/RサイドブロックAP-1SS-1。(1,800(D/W)型適用の一体製作(No.157))
もう既に納入されているスターン・フレーム
 納入済、スターン・フレーム
火炙り、水掛けで歪み取り
   フロア板の歪み取り
治具定盤上のトップ板敷き
     トップ板敷き
SS側とAP側を仕切るバルクヘッドを立てる
   バルクヘッドを立てる
補強のガーダー・リセスを入れていく
    補強ガーダー入れ

 SS-1側の外板付ける(ピラーも)
スターンフレームを最後尾へ持っていく
 スターンフレームを持っていく
載せた後はこんな感じ
      こんな感じ
SSブロック内を覗くと…
  中を覗くと…
(完成はまだ)



 そしてセカンドデッキ部・真ん中スターティングブロックSS-2
沖側定盤上にて何も無い状態のトップ板
  何も無い状態のトップ板
その上へガーダーを載せていく
  そこへガーダーを載せていく
E/R側のバルクヘッドを見る
  E/R側から見るバルクヘッド
ホールド側から見るバルクヘッド
  ホールド側バルクヘッド
それをトップ板へ載せる(間が燃料タンク)
 〜を載せる(隙間が燃料タンク)
S側のバルクヘッドも載せるとこうなる
  S側も載せるとこうなる
上のE/R側バルクヘッドに戻る
    上へ戻ってE/R側
バラストポンプ用動流一品パイプ付け
  バラスト用一品パイプ付け
一品パイプもほぼ付け終わり完成間近、搭載も直ぐ
    ほぼ完成、搭載間近


 と、船尾はこんな感じです
(した、か?もう1ヶ月近く時間が経っているので…)

 今回は
1,800(D/W)型なのでSS-1・AP-1一体製作(引っ付けて造る)ということ以外、
 
別段列挙することは無いと思います。

 
感想?…も無いですね(笑)ようやく涼しくなってきましたし、
 
人間万事、塞翁が馬(?)で無難に進んでおります。

 実は直ぐ上に載せているSS-2
明日(9/16)搭載予定なので、またさらにネタ豊富という状況。
 
HPアップをどんどん進めなくてはいけません。


 故に
明日か明後日には船台ブロック搭載アップの予定。ということで
 今日はここでおしまいにします、次回をお楽しみに。

                    (了)

※お知らせ

サーバー過負荷の為、日記
Sno.557建造工程以降、行事以外にて2回目の削除を行います。
9/19(木)から実施予定ですので再確認されたい方はここ3日にて凝視の程、お願い致します(笑)

以上、お知らせでした。

2008.9.13 Sat. 曇り 30℃ No.203


※ようやくSno.567ブロック製作・搭載へと入っていきます。

 さて本日より
Sno.567ブロック製作・搭載紹介へと入ります…が、
 何せ、前船進水直後に作業開始していますので
かなり進んでしまってます。

 
時間短縮&以前の紹介分は割愛して良いのでは?という私自身にしか通らない特別ルールを適用し(笑)
 大まかに写真でのみの紹介とさせて頂きます。

 
499(G/T)型カーゴ建造だからほとんど変わっていませんしね……

 まあ言い訳はともかく(笑)
↓以下、ご覧下さい。
7.29(火)〜
@ 船首班側 ブロック製作過程
(BT-2・6・7)
 まずは搭載スターティングブロックBT-2
太陽シャーリングより切り板材料が到着する
     切り板材料到着
バラストタンク内のフロア板仕上げ
    フロア板、仕上げ
トップ板をユニオン溶接する
  トップ板、ユニオン溶接
治具定盤上へトップ板を載せる
      治具定盤上
フレームごとのフロア板載せ
     フロア板載せ
船底部分のアールの付いたリセス
  船底部分のr(アール・曲がり)
外板を付けていく
    曲がり外板付け
内部のおいて全て溶接・仕上げをこなす
   内部、溶接・仕上げ
ブロック、完成して船台上へ移動させる
   完成して船台上へ移動



 次はスラスターの真後ろブロックBT-6
BT-6ブロックのユニオン溶接(さっきより小さい)
 〜のトップ板、ユニオン溶接
船首付近のBTなので窄んでいるブロック
   船首付近で窄んでいる
同じ作業、フロア板・外板を載せて溶接していく
 フロア板・外板を載せて溶接
外板、フロアに置いて最終段階の溶接
   外板溶接、最終段階

   完成、これも船台上へ
船台横へブロックを置いて搭載を待つ
     搭載を待つ



 そしてスラスター内臓部分・船底最前方ブロックBT-7
治具定盤上へトップ板を置く(スラスターホースパイプ位置確認)
 治具定盤上(ホースパイプ)
これがスラスターホースパイプ
  そのホースパイプ(1,190mm)
こんな感じで間にスラスターホースパイプを置く
   こんな感じで間に置く

   縦方向のフロアを敷く
フレームごとに横フロアも敷いていく
  横フロアもフレームごとに
外板も合わせて載せていく
    外板も付けていく
今回はジャンボ船につき大型スラスター(4.7t)
 今回は大型スラスター(4.7t)
完成したので船台先端へ移動させる
     船台上へ移動
外注ブロックも続々と納入されてくる
  外注分も続々と納入される


 今やっていて気付いたのですが、
載せる記事が多過ぎる……。
 これではなかなか前へ進んでいきません。

 よって
緊急企画。
 来週は
強調週間として、一気に船尾班製作ブロック搭載等を載せてみようと思います。


 今日は私の都合により時間切れなのでここで終わりにします(ごめんなさい…)
 説明等、詳しい補足はまた明後日にでも(笑)

  次回をお楽しみに。

            (了)
2008.9.10 Wed. 晴れ 32℃ No.202
温故知新〜古き時代を訪ねて〜


 久々に古写真紹介、今回は船ではありません。

「総トン1,000(G/T)未満の建造量日本一、内航船のメッカ・木江

 を証明するかなり貴重なパノラマ・木江湾内を撮影したものが見付かりました、様子は↓にてご覧下さい。

昭和40年当時の木江湾

        「活況を呈する木江湾」(昭和40年初頭) 松浦造船所

             (鋼製ジブ・クレーンが有るのは松浦造船だけ!)


 (白帯の部分に全て各造船会社名が入っていますがここでは消していますので(笑))


 これ程、木江湾に造船所が点在していたわけですよ!造船メッカであったことは間違いありませんね。

 何でも私がOBでもある阪神内燃機鰍フ先々代社長がまだ第一線の営業係であった頃、
 「木江の各造船所訪問を泊り掛けでこなしていた」らしく、なるほどこれだけ会社が在るとそのくらいの時間が
 掛かるであろう
ことが容易に推察されます。

 これだと藤井部長へのインタビュー(No.019)にもあった様に吉日を選んで5社が同じ時間帯に進水作業〜
 も確かに納得、また当時の大崎上島では木江だけでなく大崎・東野・大西・鮴崎各地域にも造船所が点在していた
 時代
だったので全てを合わせると22〜23社存在していたとか?

 とんでもない宝島だったんですね(笑)驚きです。


 しかし、長らく続く内航船建造不況の影響もあってか休業するところが増え、今現在では全島にて
 存在する会社も片手で数えるくらい…の状況。少し寂しい感じもします。

 願いはただ一つ、あの素晴らしい好況をもう一度!生き永らえていればこそ、野辺に花咲くときもやって来る。

 
石に噛り付いてでもこの造船(内航)ロード、堅持してまいります!

                            (了)

2008.9.6 Sat. 晴れ 31℃ No.201
※今日こそはSno.566竣工記事です。今回も紆余曲折、ここまで長い道程でした…


船尾。カント付近
 
船倉ホールド内(船尾側)
 
船尾航跡
 
ファンネルマーク(日鐵物流株式会社)
 
操舵装置ハンドル(山本鐵工株式会社)
 
W/H天井、サーチライト・コンパス・汽笛等
 
レーダーマスト
 
P側ウインドラス
 
船首・セカンドデッキ属具棚
 
スラスター・エンジン(いすず工業)
 
A重油サービスタンク
 
LO清浄機(アメロイド製)
 
補機 ヤンマー製(6HAL2-HTN)
 
主機 阪神内燃機 LH34LG-187(1,471kW 300min-1)
 
操舵機(山本鐵工株式会社)
 
船尾・ボートデッキ付近
 
松浦造船建造・進水銘板
 
ブリッジ
 
     「安芸丸」 499G/T 1,650D/W 貨物船 航走
          「安 芸 丸」(499G/T 1,650D/W) 航走状態
操舵室にて竣工神事開始
        竣工神事
関係者一同へ向けて神主のお祓い
        神主のお祓い
竣工式でまた雨が降る
   塩を撒くのも一苦労(またしても雨)
玉串を捧げる私
   だから私も合羽姿(玉串を捧げる)
竣工神事、お神酒の盃戴
        お神酒盃戴

   ロープを巻き上げ、出港準備完了

      例によって見送り
我々もゲート前へ勢揃いして見送り
         我々も…
アンカーを巻き上げて湾外へ出て行く
     アンカーを巻いて湾外へ
謝辞を表するが如く木江沖を旋回する
     木江沖を謝辞(?)旋回
汽笛に答えてまた「達者でなあ〜」
   達者でなあ〜(ようやく雨が上がる)
初荷地、大分へ向けて回頭。遠くなりにけり
    初荷地、大分へ向けて出発…
所変わって竣工祝宴、開宴
      所変わり、竣工祝宴
一仕事終えたので笑顔で飲みましょう。
  そう。一仕事終えたから笑顔で(笑)

お知らせの通り、去る8/29(金)に弊社Sno.566(499G/T 1,650D/W 型貨物船)「安芸丸」
の竣工及び船舶引渡し式を挙行することが出来ました。

これで
499(G/T)カーゴの竣工、HP開設以来通算7隻目
私が帰って来てからも
9隻目ということで客観的に随分とこなしたものだと思います(笑)


然るに今回も
真夏・猛暑の中、日となり影となり営業先・現場・外注先と各それぞれの持場
にて
自ら最大限の力を発揮し得た弊社本工・溶接職人・外部業者・施工業者殿の賜物である
との思いに至る時、


 
感謝の気持ちで一杯、本当に皆々有難う!と言いたいです。
(お礼申し上げます)


皆さんもこの日記にて
内航造船所における日常の流れは写真にて熟知理解のことと思われ
ますが如何せんウェブ上の文字だけでは当然
暑さ・精神的な辛さが伝わり様がありません。

敢えて記述しておきます。

 しんどいものですよ、夏の船台上は。

 (ブロック上で玉子を落とすと良い目玉焼きが焼ける(笑)そういう環境と考えて下さい)

石の上にも三年
とは言いますが二年で十分
二夏の間、冬物長袖作業服(綿)を着込んで歩き、溶接・ブロック搭載をする。
これが我慢出来るなら十年は続くでしょう。

ハートが強くないと務まりませんからね。
第二次産業の器たるフィールドはかくも厳しいものです。
しかし、それ以上に

この巨大建造物を皆の力によって造り上げるやり甲斐・感激というもの。

これに勝るものも無いでしょう。
あまりにも船が巨大で、建造に際しても歯車の一つくらいにしか感じられないというより
499(G/T)くらいのパイになると自分が何処を受け持ったかが一目瞭然。

気持ち良く海原を進む船を眺めると

 今回も良いものを送り出せて良かった……
(涙)

と普通の人間であれば
胸に迫ってくるものが絶対に有ります。
実際、私は出港の汽笛を聞く度に心の中で泣き通しです、「優秀な船で良かった」と。

いつも同様に
社会人一年生の様な新鮮な気持ちを味わってまた次へと向かって行きます!


さて、
何度も載せていますが今回にてカーゴ1,600(D/W)標準型はひとまず終了。
これからは
カーゴジャンボ船・1,800(D/W)型が主流となります。

数年前ではちょっと考えられないことでした。
昨今の
原油高騰が今までの既成概念をぶち破り過積載を望む新たなるウェーブを起こす。

 何かある意味、痛快です(笑)


たかが内航造船所・中小企業とはいえ世間の潮目を見誤るととんでもないことになる典型。
しっかりと
時勢を確認し、アジャストする会社見通しを立てていこうとの考え。

ぶれずに進んでまいります。


ということでSno.566ロードもこれにて終了と相成りました。
既に
Sno.567、搭載も始まっております。大急ぎでまたアップしていきましょうね(冷汗)
またお付き合いの程、お願い致します。


最後に同じ決めゼリフ
、安芸丸の安全運航、関係者一同のご健康・ご多幸を祈念し

 
本船に幸、多からんことを!!   (了)

2008.9.2 Tue. 晴れ 32℃ No.200(祝!連載200回!!)


※最終記事掲載の前に竣工・引渡しまでの最終作業を少々。今回は航走宣材写真・撮り方が必見!
8.22(金)〜8.28(木)
竣工までの最終仕上げ工程
(ペンキ仕上げ救命消火装置施工目視で確認 等)
ホールド内カーテンシート付けを見る
  艙内カーテンシート付け
一つのローラづつ順番に付けていく
  一つのローラづつ順番に
完全にカーテンシートを閉じた状態
    完全に閉じた状態
部分的に手塗りにて仕上げていく
   部分的に手塗りで仕上げ
ハッチ・コーミング、ローラ通路部の仕上げペン塗り
   ハッチ・コーミング塗り
危険識別用トラマークも塗っていく
  識別トラマークも入れる
船首フォアマスト、起倒電気式の調整
   起倒式マストの調整
バンカービットを船首方向へ増設する
   バンカービット、増設
ハッチ・カバー、パネル繋ぎ部へグリス注入
  ハッチ・カバー、グリス注入
居住区居室下部はクッションフロア敷き
  居室、クッションフロア敷き
各部所、シンボルマーク付けも最終段階
 シンボルマーク付け(救命浮環)
緊急避難時に投下する救命膨張式筏
  これは投下・膨張式救命筏


 竣工までの船舶仕上げ、上から順番に

 ・ホールド内カーテンシート付け(製品への結露防止の為のシート)
 ・通路・各部所危険識別マーク塗り及び仕上げペン塗り
 ・船首フォアマスト・起倒装置調整
 
・バンカービット
(給油船の係船ロープ掛け)増設
 ・ハッチ・カバー繋ぎ部、グリス注入
 ・居室仕上げ(クッションフロア敷き)

 ・シンボルマーク付け・救命装置設置


 残り約一週間で
どこも見落としが無い様にしっかりと残工事実施です。

 
みんなが上へ下へと激しく出入りしているのでまたしてもカオスのさま
 
落ち着いてゆっくりとやる等ということは遠方彼方の話です(笑)

 焦ってミスをするのはいけませんが、
皆が危機意識を共有して仕上げるということは大事なこと。
 
窮鼠何とかを噛むではないですが結構こういうときに難題が持ち上がってきても何とか対処出来るもの。
 
 
いつもその状態であるのは芳しくないですが、竣工期日が設定の上はやるしかない。(遅らせられない)

 その流れ作業の様子、
しかとご覧下さい。






 さて、今回紹介のネタは船舶ギャラリーにて掲載の航走写真について。
 どの様に撮っているのか?単純な疑問ではないでしょうか。

 大手造船所では小型セスナをチャーターし、
上空からのアタックにて何枚も撮影しているみたいですが
 松浦造船においては
もっと頭を働かせ、木江の地形を利用してやってみようと。


 それが
野賀鼻(のかのはな)灯台からの激写という手法。
 ごくごく簡単なこと。
高台からの撮影にてあたかも空撮と同じアングルを生み出しているのです。

 こうすれば
飛行機での足場不安定撮影も無く、かつ誰でも撮影出来るという多大なメリットが!
 良いことを考え付いたものです(笑)

 その様子は…


瀬戸内本船航路を慎重に進入する
   本船航路、慎重に進入
○の灯台からこちらを狙っている
   ○の所から狙っている
真横を通過中(ちゃんと撮れたかどうかは写真にしてみてから)
     真横を通過

 という感じで野賀鼻沖を航行。
 全く同じ丘からのアングルがこれ。↓



 
先にバラしてしまいますがカメラマンは弊社社長
 いつも野賀鼻を通過前にスタンバイに入ってもらい、
こちらを狙って激写〜〜ということでして…。

 選りすぐりを
宣材として用います。


 撮影は大体、
予行運転時C重油続航試験前に実施していますね。
 私が乗船しているので丘と携帯にて連絡を取り合いながら慎重な進入を船長へ促進。
 
(微妙な入射角にて良い写真の可否が決められる。当然、船はバック出来ないのでチャンスは一度きり)

  結構、気を使うのですよ?(大袈裟に言う程でもないが)

  まあ、良い写真が撮れれば本望というもの。
 未だかつてやり直しはありません。今後も失敗しない様にしたいと思っております(笑)


 〜ということでこれにてSno.566はめでたく完成です。
 次回こそは竣工記事を掲載致します(航走のベストショットも併せて↑)

  もうしばらくお待ち下さい。次回をお楽しみに。

                  (了)

2008.8.30 Sat. 曇り 29℃ No.199


※昨日、無事にSno.566竣工しました。今日の紹介は本船海上運転です(検査内容はいつもと大体同じ)
 
 また今回も進捗アップです。
 企画等はまた後日ということで変わり映えが無いですが(笑)経過をご覧下さい。

8.20(水)・21(木)
本船海上予行・公試運転 各種(1/2・3/4・4/4負荷・旋回・操舵・投揚錨)検査受検
アンカーを巻いて出航する
  アンカーを巻き揚げて出港
船首突端へいつも通り社旗を掲げる
  船首先端へ社旗を掲げる
予行時は少し波が高いか(でも瀬戸内海だからたいしたことない)
  少し波が高い?(でも瀬戸内)
操舵室に関係者、勢揃いする
     操舵室に勢揃い
海上運転に伴い、通知信号旗を揚げておく
     運転予告信号旗
M/E各負荷試験、マイルポスト確認する
 負荷試験、マイルポスト確認
E/R、各負荷試験にてシリンダ内爆発圧計測を行う
  E/R、シリンダ内爆発圧計測
操縦ラットを回しての各操舵試験
  ラットを回しての操舵試験
レピーターコンパスを確認しての旋回試験
  レピーター確認の旋回試験
旋回試験の軌跡
      旋回航跡
旋回でもう一回転している(360°以上回頭)
 もう一回転してる(360°以上)
操舵室リモコン、ハンドルを用いての前後進試験
 前後進試験
(操縦ハンドル操作)
チャートを見て海底が深い位置を探す
  チャートを見て位置確認
みんなで舵機室へ下りてくる
    舵機室へ下りる
油圧ハンドルを必死になって回す予備操舵
 油圧ハンドルを回す予備操舵
海中へ3連出して投揚錨試験
   3連出しての投揚錨試験
アンカーホースパイプ内を覗いてみる
   ホースパイプ内を覗く
スラスターを操作してみる
    スラスター作動
予行運転終了、沖へ無人錨泊する
  予行終了、沖に無人錨泊
公試運転の朝(通船から見る)
     公試運転の朝
公試も良い天気(マイルポストへ向かう)
   公試もまた良い天気
検査官立会いで負荷試験を行う
  検査官立会いで負荷試験
検査官立会いの前後進試験
     〜前後進試験
操舵室リモコン、スラスター操作を行う
  リモコン、スラスター操作
スラスターにて左回頭している
       左回頭
全速前進にて13.98ノットが出る
   全速にて13.98ノット
運転終了後、M/Eチャンバ内温度計測を行う
 終了、M/Eチャンバ内温度計測

 8/21・22Sno.566海上予行・公試運転を実施。
 予行時には少し風が吹いて波が高い感じでした(それでも瀬戸内海、たかが知れてる(笑))
 まあ、2日間天気は良かったです。

 今回も船級はJG・沿海なので

  ・各負荷運転試験(1/2、3/4、4/4 1往復ずつ)
  ・操舵試験(例
0°〜右30°右35°〜左30°左35°〜0°の時間計測)
  ・旋回試験(
レピータコンパスを見て角度指定)
  ・機関停止・前後進及びリモコン操作試験
  ・予備操舵試験(
手動で舵回頭)
  ・スラスター運転
  ・投揚錨試験(
3連出して巻き揚げ時間計測)
  ・主機開放検査(
チャンバ内温度、ピストン状況確認)

 等の検査。前回Sno.565と何も変わらずに全く一緒慣れているのでお手の物といった具合です。

 今回も(ずっと昔から引き続いて)著しい船体振動・トラブルも無く、無事に2日間が終了。

 さぞかし船速も出ただろうと思っていましたが上記の風の影響もあってか
 4/4負荷時 13.98ノット(25.89km/h)。惜しくも14.00ノットをほんの少し切ってしまいました。

 まあ、それでも1,600(D/W)型としてかなり走っているのですがね。
 連れ潮時、スタンドで15.60ノット表示でしたから(反対が逆潮でがくっと13.00ノットくらいに落ちる)
 平均値を出すだけであって何も問題はありません、私自身のくだらない気分の問題です(笑)

 とにかく今回も良い船が出来て(ちゃんと走って)とても満足。


 次回は完成への最終工程、竣工記事アップになると思います。
 文章を考えておきますのでもうしばらくお待ち下さい、アップをお楽しみに。

                             (了)
2008.8.25 Mon. 晴れ 30℃ No.198


※海上試運転、無事に終わりました。8/29の竣工へ向けて最後の仕上げに入っています。

 前回アップから
早一週間が過ぎようとしております。
 直ぐに
更新内容を作り、アップしないと…と考える暇も与えてもらえません。現場へ出てばかり…
 (
特に先週は海上運転でしたからね)

 実際には最近
業務進捗アップばかりなのでここらで何か芸のあるものを考えて載せないと〜
 と画策はしておりますが
やはり時間無く…でそのまま(笑)
 
 
考える余裕が多分にある時に何とかしてみますのでそれまで少々お待ちを…。



 〜では今回も
通常の経過報告となります。

8.5(火)〜8..7(木)
@ 進水完了後の片付け
(滑走台引き込みソロバン重ね矢・盤木の片付け)
ワイヤを取り外して海面に浮いている滑走台
    海面に浮く滑走台
進水直後でまだ潮が高いうちに引き込んでおく
  潮が高いうちに引き込む
下に敷いたソロバンを先に重ねて片付ける
   先にソロバンを重ねる
進水当日は滑走台を引き込んだだけ
   当日は引き込んだだけ
主が居なくなり空になった船台
    空になった船台
滑走台の矢を徐々に片付けていく
  矢・盤木を片付けていく

 通常は船台ゲートを閉め切ってから翌日に滑走台をクレーンにて吊り上げでやっていました。(No.113)

 しかし、
不安定な吊り上げにていくらロープで結んでいるとは言え矢等が落っこちてくるかもしれない
 
という危険性も合い半ば。

 そんなことをするくらいなら
進水当日、潮が高いうちに滑走台引き込み回収の方が得策ではないか
 という単純な発想に行き着き、前船より実施という流れ。

 当然の如く
安心・安全でスムーズに片付けることが出来ました。
 今後も踏襲の予定です。


8.9(土)〜8.12(火)
A FO
(A・C各種)LO油バンカー・居住区内装仕上げ 等
午前中にLOバンカー船到着、横着けして早速開始
  LOバンカー船到着(午前中)
まずはM/E逆転機へ注入する
    M/E逆転機へ注入
次にチャンバ扉を開放してそこからLO注入
 次にチャンバ扉を開けてM/Eへ
午後にはFOバンカー船が到着
   FOバンカー船到着(午後)
デッキ上の集合管からA・Cと順番に入れていく
   デッキ上の集合管から
E/R内、セカンドデッキ上の置きタンクゲージ確認する
 E/R内置きタンクゲージ、確認
風呂場の左官作業
     風呂場の左官
操舵室後ろ壁の仕上げ(まだコード下がってる)
    操舵室壁仕上げ

 これは船員室(家具はまだ無い)

 最近、ごく普通に松浦名物(?)になってしまった進水直後の油バンカーを早速8/9に実施。
 (手前味噌ではありますがそれだけ
もう船が出来上がっているという証拠で…(苦笑))

 何事も
早いに越したことはありません、どんどん前へ行かないとね…。

 今船もSno.563と船主殿が同じなので
 
FO(A15KLC35KL)、LO(約4KL)、システム油(1.2KL)、シリンダ油(0.8KL) の張り込み。
 この時点でもう調整次第、
M/EもG/Eも回せる状態に。まったく疾風怒涛ですね。

 
居住区内装等は写真の通り。(まだ家具はありません)

8.11(月)〜8.19(火)
B 各種検査
(射水放水測度)〜E/R内塗装・仕上げ〜臨時航行検査(M/E初始動)
Sno.563同様、今回はホールド内コンパネ貼り
  ホールド内、コンパネ貼り
もうお馴染みになったハッチ・カバーの射水検査
 お馴染みハッチ・カバー射水
繋ぎ目は裏側からも入念にチェックする
  裏側からも入念にチェック
海へ向けて海水にて消火用水射水検査
    消防用水射水検査
図面通りに出来上がっているか確かめる測度検査
     測度検査(※)
海上にて初めての補機負荷試験
  海上にて補機(G/E)負荷試験

  E/R内塗装(これは舵機室)

   決死で進入、撮影(笑)
ブリッジ内居住空間内も仕上げ塗装
  ブリッジ内通路も仕上げ
主機メーカーがやって来て調整開始
   主機(M/E)調整も開始
検査官立会いの下で臨時航行検査受検
 検査官立会い、臨時航行検査
C/R内の機関監視盤を見て確認する
 監視室(C/R)機関監視盤を確認


 油バンカーの後はいつも通り、順番に各種検査を受けています(
ハッチ・カバー射水・消防用水射水)
 今回は貴重な写真が撮れたので一応、ご紹介。
測度検査(※)です。


 これは↑写真の通り、
 検査官がメジャーを持って図面通りのものが出来上がっているかを綿密に細かく測る検査です。
 丸々全てだと天文学的に困難ですから(笑)重要箇所を重点的に測ります(それでもかなりの回数)

 結果次第では囲いにて覆う必要が有るとされる場合、総トン数が変更してしまう(空間容積だから)
 場合もあるので建造に際してここが慎重にも慎重を期すべきところ

 まだ結果は知らされていませんが何とか499(G/T)以内で収まりそうなので一安心というところですかな。

 実を言うとこれは次船の1,800(D/W)の方が難しいわけで(何度も載せてますね)
 ここは慎重に図面通りに造り上げる様に気を付けようと考えております、当然ながら

 まあ苦慮したところで今迄の実績船にてご判断下さるのが一番かと思いますので、
 皆さんこのHPにて確認をお願いします、お手柔らかに(笑)


 さて、下段が少し疎かになりましたが調整も無事に終わり、臨時航行検査(M/E初始動)も終了。
 次なるは海上予行・公試運転です。


 写真等、撮影していますが今日はもう時間切れなので(PM9:04)この辺でご勘弁を。
 次回に持ち越しします、お楽しみに。

                     (了)
2008.8.19 Thu. 雨後晴れ(繰り返し) 32℃ No.197


※8月2週目は進水、この確認運転出張。非〜〜常〜〜に疲れる週でした……。
8.7(木)
Sno.567 メイン・エンジン
(赤阪 AX33R型 1,471kW)陸上公試運転立会い
          Sno.567 M/E(AX33R-1547 1,471kW 300min-1)
                Sno.567 メイン・エンジン(1,471kW)
陸上公試掲示板(納入先・注文主・船主明記)
  陸上公試掲示板(分かり易い)
S側のクランクケース扉を見る(ホルビガー調圧弁付き)
  クランクケース扉(調圧弁付)
上部のシリンダカバー周りを見る
    シリンダカバー周り
公試一日の負荷試験予定
     負荷試験予定
E/R内、機側テレグラフ
   機側、M/Eテレグラフ
空気源パネル(操縦位置切り替えの際に用いる)
  空気源パネル(操縦位置切替)
赤阪独特の排気弁ホッパ冷却水戻り管・6本
 ホッパ冷却水戻り管(赤阪独特)
機関監視室(C/R)監視盤
    機関監視室監視盤
各負荷試験中、シリンダ内爆発圧力定時計測
  各負荷試験中の定時計測
経過報告板(この時に85%負荷試験中)
  経過報告(この時85%負荷)
操舵室(W/H)内リモコン操作試験
    リモコン操作試験
LO主管圧力低下による非常停止試験
  非常停止試験(LO圧力低下)
只今、軸受温度計測の巻
    軸受温度計測の巻
軸受温度計測指令によりクランクケース扉開放
 〜でクランクケース扉、開放
クランクケース内、ピストンピン軸受の様子(LOが大量に滴っている)
   中の様子(LOの凄い滴り)
今回は開放試験も行う(No.5)
  No.5の開放(入念なチェック)
開放して横倒しにしたピストン
   シリンダカバー(横倒し)
ピストン外観(トップ面以外は比較的綺麗)
     ピストン外観

 去る、8/7(木)にSno.567 主機(M/E)陸上公試運転立会い叶ヤ阪鐵工所・焼津中港工場
 出張してきました。

 8/5に進水を実行し、次の日8/6には静岡へ移動(8:30にM/Eスタンバイ・始動だから間に合う訳が無い(笑))
 何とも慌しい非〜〜〜常〜〜〜に忙しい週間でした。

 その前に単純に何故、こんなに早く陸上確認運転?(納期は9月末から10月上旬)という気がするのですが
 ここの期間しか運転場スペースが空いてない&本音を言えばもっと早く出荷したい(希望では8月末)らしい
 ので是非ここで!ということなので船殻が出来上がっていない8月末納期だけは断って運転実行です。


 さて、エンジン性能自体は神戸の会社と並び称される有名な4サイクル低速エンジンメーカーなので
 
何も心配することはないでしょう(笑)実際、結果から先に言うと良好でした。

 この
赤阪AX33型、まず何が一番良いかというと軽量・コンパクトということ。

 
4サイクル・1,471kWは弊社30tジブクレーンにて一体吊りが難しいので随分と分解することが絶対要
 しかし、このエンジンは乾燥重量が
29tなので過給機・空気冷却機を外すくらいでリミット以下に。
 
シリンダカバー・ピストン抜きをしなくても良いというのは大いなる魅力(再組立の工数も減るし)

 
弊社の工程・工場設備に非常にマッチしていると言えるかもしれませんね(笑)良いことです。


 でも実際のところ、昨今の
カーゴジャンボ船建造が主流の最中では

 
総排水量軽荷重量(自重・Aとする)載貨重量(積載量・B)の公式から
 
Aをいかに減らしてBへ回すかということになり、M/E自体も軽くし、積載量に回すことが必要となります。
 だから
 この辺が時勢にもアジャストしているかもしれません。

 まあこれは各メーカー共、
新機種エンジンの開発・軽量化に躍起になっていますから
 松浦造船同様、
良い製品を送り出すの信念に添って頑張って頂きたいと思います。
 
(きっと良い結果になるでしょう…)


 話が脇道へ反れましたが試験内容、確認は
  
各負荷試験・保護装置試験・リモコン操作・クランクケース開放(内部・軸受温度計測)
  
シリンダカバー・ピストン・排気弁の開放 等。

 上に記載してますけど、特に問題は無し。
 一昨年11月の
発熱・極度の腹下しで苦しんだ前回(No.103)よりは良い静岡・焼津巡りでした。

 それ以外に感想は有りませんが
もうエンジンが出来上がっているという既成事実を胸に
 
Sno.567ブロックを早く造って搭載、出来ればこの納期を早めるというくらいの
 モチベーションへ昇華させていこうと思います。

 
次回アップをお楽しみに。(多分Sno.566 海上公試運転までの経過になるでしょう)

                           (了)

2008.8.13 Wed. 晴れ 35℃ No.196
※一応、お盆に近くなってきたので休みは数日取りますが会社として誰も出ない「完全休日」はありませんよ(笑)
 
船尾、ラダーとプロペラ
      船尾のプロペラ等
レーダーマストに社旗・日の丸を揚げる
   レーダーマストに社旗を揚げる
マカップス・電気腐食防止装置(久しぶりに付ける)
    マカップス(電気腐食防止装置)
船首先端・ソロバン油圧プッシャーを見る
  船首ソロバン先端・油圧プッシャー
船尾の様子を通船用桟橋から見る
        船尾の様子
船首の様子を見る(バルバス形状、アンカーホースパイプ位置等注目)
   船首の様子
(バルバスの形状等注目)
船舶概要・遠景で望む
         船舶概要
進水祭壇を見る(船の真正面)
      進水祭壇(船の真正面)
進水式台上、来賓の方勢揃いの巻
    式台上来賓の方、勢揃いの巻
進水神事、神主のお祓い
       神主のお祓い
新造船命名宣誓の儀
       命名宣誓の儀
船台上の新造船は「安芸丸」と命名される
   Sno.566「安芸丸」と命名される
弊社社長の玉串奉奠
        社長の玉串
神事お神酒の盃戴
      神事お神酒、盃戴
来賓の方、餅撒きの様子
          餅撒き
夏休み中ということもあってか凄い人出であった
   夏休み中の子供連れで凄い人出
最後の進水準備作業に掛かる
      最後の進水準備作業
進水準備完了報告さる
    進水準備完了報告(正畠工場長)
進水年月日、船名入り進水斧をかざす
    ネーム入り進水斧をかざす
支綱切断にてシャンペン大粉砕
        支綱切断!
海へ向かってソロバンを滑っていく本船
       進水する本船
本船、進水完了する
        進水完了

      有難うございました
無事に進水して海上へ浮かんだ雄姿を見る
      海上に浮かんだ雄姿



   以降、祝賀会場にて…
祝賀会場へ到着 進水祝賀用看板
弊社社長挨拶 ご祝辞
ご祝辞 船主殿、お祝いの言葉
大崎上島町長より感謝状の贈呈
    大崎上島町より感謝状の贈呈
乾杯にて祝宴開宴
          乾杯
演壇にて万歳三唱のご発声
      万歳三唱、ご発声
万歳!!万歳!!万歳!!
         万歳!!
      進水式祝宴に参加された方、ご一同
                   進水祝宴ご出席の方、一同
    
      「安芸丸」499(G/T) 1,650(D/W)
 
                「安 芸 丸」(499G/T 1,650D/W)
既にお知らせした通り、去る8/5(火)に弊社Sno.566(499G/T 1,650D/W 貨物船)「安芸丸」
の命名及び進水式を挙行しました。

今回は日本列島が大きく太平洋高気圧に覆われている
真夏・盛夏のお陰もあってか何も心配
することなく、
快晴の下で進水を執り行なうことが出来ました。
(実際にはこの1ヶ月、ここ大崎上島・木江において
まともな雨が降っていません。
水不足懸念、
どうなっているのか?という気がします。正比例して現場は酷暑なのですが…)

尤も、
松浦にて進水を行う際は絶対、雨が降りませんから全てが徒労に終わるのは
火を見るより明らかなこと。

考えること自体が無駄でした(笑)またしてもささやかなご褒美、感謝したいです。


さて、前回アップの通り
長い間弊社にて標準型として建造してきた499G/T・1,600D/W型
貨物船
はこの船にて一先ず終わりということになりました。

ある荷主メーカーは鋼材重量ロッドを
1,500tに限定しているので
「なにもカーゴを1,800D/W型過積載にすることは無い」というスタンスでした。
空間トン数制限により船体・居住区が歪な形状になってしまうという先入観も有っての
意見でしたが、

 松浦にての基本的なコンセプト
@
トン数削除の小細工はしない
(空間で覆わない様に天井抜き等をしない)
A
低速エンジンにて1,471kW・逆転機付き
(シリンダ径340mmくらい)を載せ得る船型とする

を加味した弊社建造
Sno.562「ぬくしな」・Sno.565「第三幸翔丸」を見学された際、
 
「これなら1,600D/W型と変わらんから良いじゃないか!」

ということで一気にそのメーカーでも
1,800D/W型主流に舵が切られたようです。
まあ多聞に
100t〜200tを余分に積めるということは魅力ですし、何しろモーダルシフト
が声高に叫ばれている
環境負荷低減に合致している点からも自然な流れ・自明の理
だったのかもしれません。

これだけ
A・C重油が値上がりすると75〜85%負荷にて回航することが好ましいとの
ことですので
バルバス細身・全長が長い高速力仕様である必要も無いわけで
これで本当に最後になりそうです(実際、現在の建造申請ではほとんどが後者)

では
「1,600D/W型よ、さらば。世話になった!」と針供養ならぬ船供養(?)みたいな
感じで最終船工事に掛かりたいと思います。



進水の感想が抜けていましたが、今更再び書くまでのこともないでしょう。
それでも敢えて書くとすれば、

素晴らしく秀逸、感激する時間。巨大な建造物が目の前で動き出す阿鼻叫喚、
驚天動地のさま!
現場がどれほど暑く、建造に苦しもうとそんなものは霧散霧消。

 凄いです…最高。(ええのう、やっぱり…)

40秒程度で終わってしまうのが悲しいですが
(進水映像にて要確認)
また新たに船台にて造り上げ、再度この感動に心を打ち振るわせたいです。


即ちそれが
「新造船建造におけるモチベーション」に昇華するわけですから
これからも毎日、
いかにすると良い物を輩出することが出来るのか?をテーマに
現場作業・営業活動、取り組んでいきましょう(自らを鼓舞して)。


ということで8月末・本船竣工までの作業経過・猪突猛進をまたアップしますので
またお付き合い下さい。

 
次回をお楽しみに。

            
(了)
 No.179〜195
 No.161〜178
 No.145〜160
 No.111〜144
 No.088〜110
 No.001〜082
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