No.749〜
No.691〜748
No.634〜690
No.590〜633
No.561〜589
No.537〜560
No.505〜536
No.467〜504
No.453〜466
No.432〜452
No.415〜431
No.396〜414
No.373〜395
No.351〜372
No.325〜350
No.302〜324
No.280〜301
No.252〜279
No.232〜251
No.214〜231
No.196〜213
No.179〜195
2008.5.12 Mon. 晴れ 24℃ No.178
※Sno.565竣工!! 499(G/T)カーゴ建造、このHPにて紹介6隻目です。


船尾を見る
 
フェア・リーダー
 
航跡白く
 
ファンネルマーク(日鐵物流株式会社)
 
操舵スタンド
 
操舵室天井の基準コンパス
 
左舷ウインドラス
 
起倒式フォアマスト
 
これがロープハッチ
 
ホールド内の様子
 
スラスターエンジン
 
C重油サービスタンク
 
LO清浄機
 
主機(阪神 LH34LG-185 1,471kW 300min-1)
 
冷却清水ライン・セントラルクーラ
 
操舵スタンド・ラット
 
救命設備等(救命浮環・自己点火灯)
 
ブリッジを見る
 
     「第三幸翔丸」 499G/T 1,830D/W 貨物船 航走
         「第三幸翔丸」(499G/T 1,830D/W) 航走状態
竣工式なので社旗をレーダーマストへ揚げる
    レーダーマストへ社旗掲揚
船主、船員、造船所関係者一同参集
    船主、船員、造船所一同参集
竣工神事なので資材・工務・現場三巨頭再び
     三巨頭再び(外はあいにく雨)
関係者一同へ向けて神主のお祓い
        神主のお祓い
操舵室神棚へ向けて玉串をしている私
    神棚へ向けて玉串奉奠をする私
神事のお神酒を全員、戴く
       お神酒を戴く
竣工神事終了して直ちに出港する
     神事終了後、出港する
大雨なので傘を差していても濡れる。辛い…
   外が大雨なので服が濡れて辛い…
でも折角の門出なのでちゃんと見送らんとね…
    でもちゃんと見送らんとね
汽笛を鳴らしながら湾外へ出て行く
      汽笛を鳴らして湾外へ
安全航海頼むぜ、達者でなあ〜
       達者でなあ〜
木江沖を数回旋回する予定であったが大雨なので中止
         またな!!
予定通り、去る5/10(土)に弊社Sno.565(499G/T 1,830D/W 型貨物船)「第三幸翔丸」
竣工及び船舶引渡し式を挙行することが出来ました。

 早いものでこのHP開設以来、
499(G/T)カーゴの竣工6隻目となりました。

工程・進捗の一切はいつもこの日記にて紹介しているので
感傷・感想・感激ご覧になって
いある皆さんにお任せするとして
内航の雄を自負する弊社にとっては

 
今回もとても良い仕事が施せました。

改めて
弊社本工・溶接職人、下請業者殿、メーカー各々方等々、協力各位の皆々方に
感謝深慮致す次第です。
有難うございました。


計画・立案・導入時点であれ程、
二の足を踏むが如く怖気付きながら建造を開始した
499(G/T)カーゴジャンボ船でしたがもう3隻目ともなるとお手の物。

 
しっかり、がっちりした強い船だと思いません?

全てにおいて(仕様確認、建造工程において)
慣れたということは言えると思います。

ただこの
ジャンボ船型によるメリットorデメリットも多分にあるわけで499(G/T)において
今後の先行きはいまいち不透明です。

再度列挙するとここでの

 
メリット はごく単純なこと、過積載という点。1,500tロッドの鋼材運搬であっても
       余分に
100〜200tを上積み可能。

 
デメリット は(ここでも何度も載せました)499総トンから来る空間の制限。
        所謂、天井が低い、賄室が狭い等
居住区の著しい狭窄。

ということが上げられます。

私自身、
荷主殿・船主殿・船員殿それぞれ思惑がお有りでしょうからどちらが一概に良い
ということは言えません。

真面目な話、
双方が折り合ってソフトランディングして頂き、
上積み分の運賃用船料のアップorサービストン数にて居住区を広く取る
今後のオリエンテーション
がしっかりと示せられれば良いのですが…
(無責任発言ですけど、
こうとしか言い様が無いので…(笑))

まあ、直近の課題として提起しておきます。



さて本題に戻り、この度も出港時に皆で見送りを敢行。が、
午前中からずっと降り頻る大雨。
横殴りで鬱陶しいことこの上無く、合羽を着込んだ私でさえ中の服が濡れてしまいました。

いつも通りに2〜3回旋回して出発!!の手筈も急遽中止。
感慨にふける暇も与えてくれない無情感たっぷりの時間でした(笑)

ただ、小気味良い音を立てて本船航路を進む姿を遠くに見て、

 
あの船なら恥ずかしくないな。胸を張れる(断言)と…


この気持ちを金言の如く考え、今後も船舶への
感情移入・情念注入を旨として
青臭い気持ちも忘れずに
造船ロード、突っ走ってまいりましょう!!

皆々様、今後のHPアップもご照覧あれ!!


ということで
Sno.565物語もこれにてめでたく終了です。直ぐにSno.566を始めますので
またお付き合い下さい。


最後にいつもの決めゼリフ
、第三幸翔丸の安全運航、関係者一同のご健康・ご多幸を祈念し

 
本船に幸、多からんことを!!   (了)

2008.5.6 Tue. 晴れ 24℃ No.177


※今日からSno.566ブロック搭載も織り交ぜていきます。(今日も休みじゃないですよ、私は(笑))
4.14(月)〜4.30(水)
センター盤木調整〜
BT-2スターティングブロック製作・搭載〜前後ブロック展開
空になった船台にてセンター盤木調整
    センター盤木調整
フロア板、面取り等の仕上げをする
   フロア板の仕上げ(BT-2)
トップ板はユニオン定盤へ並べてユニオン溶接待ち
  トップ板はユニオン定盤
ユニオンメルトを走らせて繋ぎ目を完全溶接
  ユニオンメルトを走らせる
全て終わったら治具定盤上へ移動する
  終わったら治具定盤上へ
仕上げの済んだフロア板も順次移動させていく
   順次、フロア板も移動
中央の仕切り(バルケット)やロンジを付けていく
   仕切りやロンジを付けて
ロンジと交差する様にフロア板を立てていく
   フロア板を立てていく
ロンジの下部をフル溶接していく(全て洩れ無く)
  下部をフル溶接していく
完成したので船台上へ移動する(検査受検待ち)
   完成して船台上へ移動

   スターティング搭載(※)
BT-2下部に付けた頑丈な張り
    ブロック下の張り

 進水後の空になった船台から始まる竣工までの長い長い道程。
 まずはスターティング・ブロック(BT-2)製作及び搭載です。

 トップ板・フロア板自体は海路にて3/6に到着していたので手の空いている職人から順に既に仕上げに
 取り掛かり、
外板も曲げ加工済み。

 よって、文字だけを並べ立てて経過を記すと

 フロア板仕上げトップ板ユニオン溶接治具定盤上へ移動ロンジ・バルケット溶接外板溶接
 ブロック完成により検査受検船台上へ移動搭載開始

 という流れ。いつもと同じで変わり映えが無くて申し訳ありません…(笑)
 まあ、Sno.565搭載と合わせてご覧になればより一層、深慮増すということにして下さい。


 敢えて特記するとして、それはBT-2ブロックの形態(※)
 1,600(D/W)型では補材(ロンジ・バルケット)を付けても30tをきるので一体製作が可能(クレーン能力)
 Sno.565では(P/S)に分けていますからその辺も留意されたら宜しいかと思います。

 そして…
BT-3(P/S)は西側定盤にて内作
   BT-3ブロックは内作
BT4〜6は外注して納入を待つ
   BT4・5・6は外注する
船台サイドへ前へ向けて並べていく
    サイドへ並べていく
外注ブロックへマンホールを溶接していく
    マンホール付け
M/E下、BT-1ブロックも東側定盤にて内作
    BT-1ブロックも内作
外板を付けてブロック完成間近である
   外板を付けて完成間近
出来上がったので反転して船台最後尾へ移動する
  船台最後尾へ反転して移動
前へ向いて検査済ブロック、搭載開始
 前へ向けて搭載開始(BT-3から)

    これはBT-4(S)側
水ホースを見て高さ・左右の水平出し
  水ホースを見て水平出し
外板をガスにて切り合わせする
    外板切り合わせ
タンクトップはバットを入れて溶接していく
 トップはバットを入れて溶接

   4/30にBT-6(P/S)搭載
左と同じ4/30に船尾でもBT-1の搭載を行う
  同じ日に船尾でもBT-1搭載
今現在のブロック搭載状況
     今現在の状況

 とまあ、この2週間の流れを一気に写真にて振り返ってみました!!
 (深く考えずに無機質なフォルムを見る感じで(笑)経過確認だけに終始して下さい、考えると分からなく
 なって来ます…
ゆえに搭載手順、溶接方法も同じで割愛します)


 要点だけ一応列記、BT-1・3は内作、BT-4・5・6は外注です。
 今回も何とか外注先を確保出来たということで8月上旬の進水へ向けて順調に工程が進み出しました。
 (BT4〜6、どれかを内作ということになるとたちまち日程が狂うので…)

 盛夏の最中、あくせく動き回ることが無い様に
 まだ今のうち、涼しい時期に出来るだけ前へ進めておきたいものです。
 そっちの方が精神的にも余裕が有るでしょうしね、今のところは思惑通りです。


 来週にはもう真ん中部分、SSブロックの搭載予定、ご期待下さい。


 最後に…


   建設中の新寮、北側から見る   こっちは南側から見る
   建設中の新寮、棟上げまでやって来ました。

   だんだんと外観が見えつつある状態、
   こちらも完成が楽しみです。
                     (了)

 ※お知らせ

 いつもHPをご覧頂き有難うございます。
 No.176までやって来た松浦造船日記ですがサーバー過負荷の為、
 全ての表示が難しくなってきました。

 よって
 Sno.556建造工程より画像を含めて主要なものを残し、順次削除してまいります。

 一応、5/7(水)より実行しますので
再度確認したいという方は
 この連休期間中にしっかりとご覧になっておいて下さい。


 以上、宜しくお願いします。

              鰹シ浦造船所 松浦康登

2008.5.2 Fri. 曇り後晴れ 25℃ No.176


※今日はSno.565運転を見て行きましょう。(ちなみに今日も休みじゃないですよ)
4.24(木)・25(金)
海上予行・公試運転 各種(1/2〜4/4負荷・旋回・操舵・投揚錨)検査受検
アンカーを巻き揚げて木江湾より出港す
  アンカーを巻き揚げて出港
船首先端へ社旗を揚げる
    船首先端へ社旗
負荷計測の為、大三島マイルポストへ向う
  大三島マイルポストへ向う
海上運転用の信号旗も揚げて進んで行く
   運転用信号旗も揚げて…
まず連れ潮方面でマイルポストを確認する(P側)
  マイルポスト確認(P側から)
各負荷毎に合わせてE/Rにて温度計測をする
  E/Rでも各部温度計測を実施
船を回頭してマイルポストを反対に見る(S側)
    回頭して反対側(S側)
ラットを回して操舵試験を行う(0°〜右30°〜左35°等)
  ラットを回して操舵試験
レピーターコンパスを確認して旋回試験を行う
  レピーターを見て旋回試験
船を旋回させての航跡はこんな感じ
      旋回航跡
操舵室のハンドルを操作して前後進試験
 前後進試験(操縦ハンドル操作)
後進中の波飛沫(機関停止までの時間計測)
     後進中の波飛沫
操舵室スタンドにてスラスター操作を行う
    スラスター操作
スラスター操作で船体右回頭中
   船体、右回頭している
操舵スタンドのラットを回す予備操舵試験
 操縦ラットを回す予備操舵(※)
舵角指示器を確認しながら回している(左15°〜右15°)
 舵角指示器を確認しながら…
3連を海中に出しての投揚錨試験(水深80m以上のところ)
   3連出しての投揚錨試験
予行運転終了、次の日に公試運転なので沖にて無人錨泊
  予行終了、沖に無人錨泊
公試前に検査官を乗せ、通船に喫水確認
   翌日の公試、喫水計測
アンカーを巻き揚げて再度出港する(マイルポストへ)
  アンカーを揚げて再度出港
公試時の旋回試験の様子(検査官が居る)
    公試時の旋回試験
負荷試験は前日にもう計っているので4/4だけ
    負荷試験は4/4だけ
デッキ上からブリッジを見る
    ブリッジを見る
4/4負荷にて13.71ノットが出る、優秀。
  全速にて13.71ノット出る

 前回、Sno.565運転Sno.566ブロック搭載のアップと予告しましたが上記↑の通り
 写真が多過ぎるので今日は運転のみとします(長過ぎる写真アップは分かり辛いでしょうし…)

 今回も船級がJG・沿海なのでSno.561以降とそう対して変わらずに

  ・各負荷運転試験(1/2、85/100、4/4 1往復ずつ)
  ・操舵試験(例
0°〜右30°右35°〜左30°左35°〜0°の時間計測)
  ・旋回試験(
レピータコンパスを見て角度指定)
  ・機関停止・前後進及びリモコン操作試験
  ・予備操舵試験(
手動で舵回頭)
  ・スラスター運転
  ・投揚錨試験(
3連出して巻き揚げ時間計測)
  ・主機開放検査(
チャンバ内温度、ピストン状況確認)

 等になります。(ストップウォッチが大体登場しているころから時間計測も兼ねてです)

 いつもと違う点は予備操舵試験(※)
 E/R舵機室で行うのが通常ですが今回は操舵室で操作する仕様ですので
 予備操舵人力を船操縦桿(ラット)兼用させています

 よって必死こいて回すサマが操舵室にて見られたわけです…(笑)

 今回も何一つトラブルが無く、無事に2日間が終了。(船体振動もほとんど無し)

 肝心の船速も4/4負荷時 13.71ノット(25.39km/h)と優秀な結果になりました。

 この船型(1,800D/W型)では走る方でしょう!! 補償速度をクリアし、まずは一安心。。。
 (連れ潮時に操舵スタンドで最高15.02ノット表示)

 手を抜かずに5/10の竣工まで完璧に仕上げてまいりましょう。

 次回こそはSno.566ブロック搭載状況掲載予定、
 場合によってはSno.565竣工記事と被るかもしれません。

 この1〜2週間でしっかりとした文章を考えておきます、次回をお楽しみに。

                             (了)
2008.4.29 Tue. 晴れ 24℃ No.175


※進水後からペン塗り、運転するまでの仕上げ等です。(ちなみに今日は休みじゃないですよ)
4.8(火)・4.14(月)
船台滑走台・ソロバン回収、FO
(A・C重油)・LO各々バンカー張り込み
ソロバン回収、繋ぎを外して重ねていく
   ソロバンを回収する
潮がまだ満ちているうちに滑走台を引き込んでおく
  滑走台を引き込んでおく
A・C各燃料油、バンカーする
 4/14、燃料油バンカー(午前)
燃料油張り込み、デッキ上集合管の様子
  デッキ上、張り込み集合管
主機、チャンバ扉を開けてフラッシングの用意
 主機、チャンバ扉を開けて…
これが午後に入ってきたLOバンカー船
  こっちがLOバンカー船(午後)

 進水直後の滑走台盤木ソロバン回収と起工式の日に行ったFO・LO油取りバンカーです。
 (A10KLC15KLLO5.2KL洗い油200L という内容)

 大体、進水してから行うことはいつもと同じ。まあ写真を見てご確認下さい。


 さっさと事後片付けを終わらせて職人が次に向っていく姿勢・意思というもの(モチベーション維持?)
 私が口を酸っぱくして、口角に泡を付けて怒鳴らなくても
 各々がちゃんと自分の考えを踏まえて次に進んで行ってくれるこの状況、本当に有り難い。

 先日、油バンカー会社社長が「進水してから直ぐに油取りするのは貴方の所くらい(珍しい?)」
 と言っていたことからも実証出来ると思います。

 要するに溶接残工事があまり無く既に終了しているということになるわけで
 一応、工程表を見せて道筋を付けるとはいえ、松浦造船にとって誇るべき皆々ですなあ…(しみじみと)
 単純に嬉しいです!!

 続いて…
4.15(火)〜4.23(水)
居住区内装仕上げ〜E/R内・ブリッジ塗装〜試運転に向けての調整・臨時航行検査
断熱材を入れて居住区域の内装仕上げを行う
    居住区域の内装
こっちは操舵室内壁のネダ打ち
    これは操舵室側面
E/R内、塗料噴き付けを行う
    E/R内、噴き付け
E/R内、綺麗に白色塗りが仕上がる
  仕上げ塗装完了(綺麗な白色)
ブリッジも外観完了する
    ブリッジも完了
ハッチ・カバー繋ぎ目に射水する
  ハッチ・カバー繋ぎ目射水
水漏れが無いか裏側から入念にチェックする
  裏側から入念にチェック
消火用水の射水(海水の汲み上げ)
     消火用水射水
操舵室内、操舵装置の調整
     操舵装置調整中

   海上にて主機初始動
監視室主機警報盤の電源を入れる
  監視室警報盤スィッチオン
ちゃんと作動しているかみんなで凝視する
     みんなで凝視

 先にたくさんの写真を載させてもらい、時間的余裕が無いことから(笑)十把一からげということで…
 超特急で経過確認、お願いしますね。

 順番に
 居住区・操舵室断熱材入れ仕上げE/R内・ブリッジ外観仕上げ塗装
 
ハッチ・カバー及び消火用水射水操舵装置調整臨時航行検査・主機始動 となります。


 順調過ぎるくらい順調で不具合も無く、感想が思い付きません。
 (それを隠れ蓑に
ただサボっているんじゃないかとも取れますが…本当に何も無いから(笑))
 
 
竣工予定日に向けて爆進中!!という感じ、赤丸です

 海上公試運転・各検査の様子及び今回は早々とSno.566船台ブロック搭載の様子を載せてみましょう。

 次回をお楽しみに。
                             (了)
2008.4.23 Wed. 曇り後雨 20℃ No.174
  
新寮建設予定の更地
       建設予定の更地
新寮建設地鎮祭開始
       新寮建設地鎮祭
依頼主、弊社社長の鍬入れ
      弊社社長、鍬入れ
祭壇へ向けて玉串を捧げる私
       玉串を捧げる私
神事のお神酒を全員で戴く
        お神酒を戴く
我々と施工主を含めた皆さん
     施工主を含めた皆さん
進水前のことになりますが去る4/4(金)に弊社外国人実習・研修生及び島外作業員用
新寮建設地鎮祭
を行いました。

凄まじいスピードにて移り行くこの昨今、フレキシブルな対応を見せる必要に駆られて
いましたが
ここに来てようやく一つの夢が実現に向けて動き出しました。


このHPにて再三載せていますが造船における作業員・職人の労働力確保は必須の状況。

ただ単に
少しでも仕事上の負担軽減(島への通勤移動等)になればとの思いからこの
計画を立案、遂行という流れです。


理想を言えば新卒若人用巨大独身寮(賄い付き)を建設し、積極的に受け入れた上で
将来の
営業・設計幹部候補生or現場職長級鉄工・溶接職人を育成!

が最高ですがまだそれ程余裕の有る体力は持ち得ていないので…(笑)
出来得る小さなことから実行しようじゃないかという感じです。


まあ寮を建てたは良いが
仕事が無いから人の手は不必要…という事態にはならない様に
自らを律する意味も込めてこれからも日々の仕事に取り組んでまいります。


工事完了予定は5月末。
完成時にまた
内装・外観等をアップしますのでそれまでお楽しみに。

                         
(了)
2008.4.19 Sat. 曇り時々晴れ 19℃ No.173
 
起工式台上の来賓の方々
      式台上、来賓の方々
来賓の方々へ向けて神主のお祓い
       神主のお祓い
起工火入れ用船底キールの用意(BT-7)
     火入れ用船底キール(BT-7)
安全祈願・キールへの溶接火入れ
     キールへの溶接火入れ
玉串をする弊社社長
       弊社社長の玉串
起工神事のお神酒を戴く
      神事お神酒を戴く
式台上で船主・来賓の方々の記念撮影
       式台上で記念撮影
関係者の方々、起工祝賀会場へ
      皆さん、祝賀会場へ
酒宴開始に際しての船主殿ご挨拶
     開宴に際してのご挨拶
起工祝宴開始!
        祝宴開始!
まあ、一杯どうぞ はっはっはっは〜
何かえらい笑顔で… ふむふむ
予定通り、今週4/14(月)に弊社Sno.566(499G/T 1,650D/W 型貨物船)の起工式を
挙行しました。

進水で船台が空になったので
早速!というところですか。
順調に流れていること
本当に喜ばしい限りであり、また次の仕事に取り掛かれる
いう幸せ(大袈裟ですか?)も相俟って非常に心持ちの良い時間でした。

今船はまた元に戻りSno.563と同じ1,600(D/W)型のカーゴ、高速力仕様(?)です。
(そのかわり、今の所の予定では
これで最後。Sno.567以降は1,800(D/W)型になります。
もうそれが主流となり、
復活は無いかもしれません…)


そして重要なことがもう一つ。

弊社において7隻目を造らさせて戴く船主様(←敢えて表記を変えて)です。

1隻目が7年前ですので
都合、毎年1隻のペースにて。

………何と申しましょうか、
お客様としてもう足を向けて寝られない(笑)雰囲気、
本当に々々、有難うございます!!!。


夏に入っていくので
暑い現場での作業になること確実ですが、
そんなことは関係ありません(○○関係ねぇ〜)。

 ムチを打ちまくって良い船を造るべく、誠心誠意頑張ります!!

(まあ、このHPにて経過写真を凝視して下さい。
見ている貴方が監視員ということで(笑)
手を抜いているじゃないか!との指摘、歓迎しますよ。そもそも有りませんが)


と、いうことで始まった
Sno.566ロード。

ブロック外注&内作には掛かっております。
Sno.565の竣工へ向けてのプロセスと併用してアップして行きます。

 次回をお楽しみに。

                         
(了)
2008.4.13 Sun. 曇り時々雨 16℃ No.172
    
ベッカーラダーとプロペラ(船尾周りを見る)
       船尾プロペラ付近
1,800D/W型なので少し深い乾舷(4.390m)になっている
    型深さ(4.390m)中央乾舷マーク
実際には押さなくても船は滑り出すが一応、油圧プッシャーをセット
  船首側ソロバン先端(油圧プッシャー)
事務所の屋上より船舶の外観を見る
         船舶概要
こちらは通船用桟橋から見た船尾周り
        船尾を望む
式台から船の正面を見る(垂線間長が68mだから少し遠い)
      式台から船を見る
式台に来賓の方が上がって来て式開始
     来賓の方が式台に上がる
関係者一同へ向けて神主のお祓い
       神主のお祓い
進水により船舶の命名
        命名の儀
Sno.565船名、「第三幸翔丸」となる
   Sno.565、「第三幸翔丸」となる
玉串を捧げる弊社社長
    玉串奉奠をする弊社社長

        お神酒を戴く
進水を祝して餅撒きをする
       進水の餅撒き
いつでも餅が飛んで来ると必死になって拾ってしまう
   またしても必死に拾ってしまう
進水準備作業に走る、最後のワイヤ外し
   進水準備作業、最後のワイヤ外し
支綱にかざしている進水斧
      支綱にかざす進水斧

      シャンペン粉砕!!
海へ向けて滑走開始する
       海へ向けて滑走
完全に海へ浮かんだのでアンカーを落として行き足止め
  海へ浮かんだのでアンカーを落とす
進水が完了して感激された様子の来賓の方々
     進水完了、感激の瞬間
海に浮かんだ本船、Sno.565
      海に浮かんだ本船
祝賀会場、演壇の周り
        祝賀会場
関係者一同、到着
        到着する
祝宴開始に先立ち、弊社社長の挨拶
   祝宴に先立ち、弊社社長の挨拶
オペレータご来賓、ご挨拶 船主殿、ご挨拶される
大崎上島町長より感謝状が贈呈される
    大崎上島町より感謝状の贈呈
乾杯のご発声により酒宴開始
      乾杯!!で酒宴開始
進水を祝して万歳三唱をする
     進水を祝して万歳三唱
さあ、皆さんもご一緒にどうぞ
       皆さんもご一緒に
     祝宴に参加された方、ご一同
              ご出席の方、一同
(4月なので桜が満開、綺麗である)
         
     洋上の「Sno.565 第三幸翔丸」499G/T 1,830D/W
 
               「第三幸翔丸」(499G/T 1,830D/W)
予定通り、去る4/8(火)に弊社Sno.565(499G/T 1,830/W 型貨物船)「第三幸翔丸」
の命名及び進水式を挙行しました。

はい、今回も期待に違わず良いネタがありますのでまずそれから。
天気です。

広島にお住まいの方は良くお分かりのことでしょうが、4/7・9(月・水)は一日のうち、
大体が
でした(4/7午前中に至っては土砂降りの大雨)

写真の通り、4/8(火)だけ降ってないんです(晴れ)。

こういうことが実際にあります(恣意的な力として)進水をすれば雨は降らない。

いつも通りのこと(笑)として一応ご披露しておきます。


さて、今船で
3隻目となる499(G/T)ジャンボ船、仕様はSno.562とほぼ同じなので
(阪神製低速エンジン積載等)パイオニアを経ているせいか幾分、気は楽でした。

でも
だからと言って手は抜いていません。
これまでの写真をご覧になればお分かりでしょうが、

 誠心誠意、やらせて頂きました。
客観的に見て頂きたく、御前に供出する次第であります(笑)


「見よ!あれが松浦の…」〜云々は分かっていますが、気持ちは切れない様にしました。
良いものと自負します。

まあ…寒い季節での作業、例年通り
辛く厳しいものでした。
改めて
現場にて作業してくれた職人の皆に感謝!! ですかな。

やはり、この一大イベント
進水いつやっても良いものですね。

 心が打ち震わされます。また無事に完了したこと、心地良いものでした。
(
見たことが無い!という方は後日アップの映像を凝視して下さい)


さあ今週(明日4/14)には次船
Sno.566起工式も控えております。

会社として歩みを止める事無く走り続けるこの喜び。(どの業種でも同じこと)

皆さんに共感頂きたく、
熱き血潮滾るバイタリティ!!〜は忘れずに本船竣工まで
猛突進!!


 ということでまたHPアップにお付き合い下さいね。
 
次回をお楽しみに。

                         
(了)
2008.4.7 Mon. 雨後曇り 14℃ No.171


※船台上の作業、最終段階です。明日には進水となります。
3.31(月)〜4.4(金)
船台滑走台・ソロバン入れ〜盤木打ち込み、アンカー
(チェーン含め)巻き揚げ
滑走用のソロバンを船台前へ持ってくる
   ソロバンを船台前へ
ソロバンを敷き、滑走台・矢を入れていく
  敷いて滑走台・矢を入れる
船尾・プロペラ付近の様子
      船尾の様子
これは船首・スラスター付近の様子
     これは船首側
船首から矢の打ち込みを順番にしていく
   矢の打ち込みを順番に
全ての矢に紐を通して準備完了となる
   紐を通して準備完了

 まず、船台上の滑走台盤木ソロバン入れ盤木打ち込みです。

 慎重に慎重を重ね、無事に滑り降りることをイメージして入れていく。
 ここもナーバスになれるものならどこまでもですね。

 作業自体はそれほど難しいことでもなく、約3日間で終了しました。

 続いて…
9連のチェーンを繋いでシャックル溶接・白ペン塗り
 チェーンを繋いで白ペン塗り
アンカーホースパイプからチェーンを下げる
  ホースパイプから下げる
最終段階、アンカーをぶら下げる
    アンカーぶら下げ
右舷P側アンカーの巻き揚げ
   これは右舷の巻き揚げ
回転して上手くツメが上を向いた
   上手くツメが上を向く
アンカー巻き揚げ完了により外板周りの作業はほぼ完了した
    外板周り、ほぼ完了

 アンカーチェーン繋ぎシャックル溶接アンカー巻き揚げです。

 何とやることが無い電気屋(溶接)が多数居るのでシャックル溶接も早いこと、半日で終わってました(笑)
 
 
順番に巻き上げて行き最後のアンカー収納毎度毎度これが神経を使います。
 ベルマウス取り付けの微妙な傾き・角度によって
 ツメがくるっと回転して上を向かないことがあるんでね……入り込む時ははっと息を呑む瞬間!!

 でしたが上手く1回で入りました。ちょっと拍子抜けです(上手くいって拍子抜けもおかしいですが(笑))


 20年以上前のことですが私自身(小学3年時)巻き揚げ時どうしてもどうやってもツメが返らないという
 最悪な事態を見たことがあります。

 当時は高所作業車などという優れたものも無く、最後の最後で仕方無く足場をベルマウス突端に組み直して
 再度取外し、傾きを変えて溶接
ということになっていたみたいで…
 進水前で時間も無いし、手間も掛かって面倒だしで踏んだり蹴ったりだった様です。

 しかし、その教訓がしっかりと活きて今回無事に終えることが出来ました。


 そして…
4.5(土)
ハッチ・カバー繰り出し、別置5枚パネルを繋ぐ
もう船尾側のハッチカバーを繰り出しする
  船尾側ハッチカバー繰り出し
中央部の分解パネルを載せる
    分解パネルを載せる
パネルの繋ぎ目にピンを入れて溶接する
  繋ぎ目のピンを入れて溶接

 ここも手が空いている電気屋が多数居るのでそれならともうハッチ・カバー繰り出しを土曜に行いました。
 (繰り出し繋ぐピンを入れるその部分を溶接の手順)

 普通は進水前日にするのですが…?
 
予定通り過ぎるくらいに工程を消化出来て本当に良かったです。
 
よって 全工程終了となりました。

 
さあ、明日は進水です。感激の瞬間をもう一度!(何度でもしたいけど)
 ということでこれから準備に走ります。

 ご都合が宜しい方ご来社の上、是非ご覧下さい。

                       (了)
2008.4.4 Fri. 晴れ 18℃ No.170


※ホールド内スパーリング・シーリング材貼りとマスト搭載等、完成に近付いてきました。
3.21(金)〜4.1(火)
ホールド内緩衝木材(シーリング・スパーリング)貼り付け・船底タンク塗装仕上げ
緩衝用木材をホールド内、塗装完了箇所に入れていく
 木材をホールド内に入れていく
船尾側から順番に貼っていく
    船尾側から順番に
セカンドデッキ下の木材貼り付けは完了した(上は差し板を入れる)
  下部分は完了(上は差し板)

 今回も鋼材運搬船なので製品を傷付けない心配りとして緩衝木材を貼ります。

 サイド・スパーリングボットム・シーリング (おさらいです、お分かりでしょうか?)

 ダンネージ(下に置く盤木)収納用スペースを左右舷に4ヵ所設けますのでコンパネは無し。
 (その分、差し板施工で時間が掛かります)

微小な粒を飛ばしながら船首倉庫内エポマイティ600塗装
   船首側倉庫内の噴き付け
左舷ウイングタンク内の様子
    ウイングタンク内
船底バラストタンク内(No.2付近か)
    船底バラストタンク

 そして、船底・ウイングタンク仕上げ塗装

 今船はエポキシ樹脂系エポマイティ600(ねずみ色)の噴き付けです。(いつもとメーカーが違います)
 写真の様に綺麗な仕上がりになりました。

 毎度毎度狭い空間なのにちゃんとムラ無く塗ってくれるペンキ屋は…たいしたものです。
 改めて
感服してしまいます……。


3.21(金)〜4.1(火)
外板作業用足場解体・ファンネル外注分納入〜塗装〜搭載
外板周りの作業(塗装・溶接)が終わったので足場解体
  塗装完了により足場解体
船尾周りの状況をゲートの真ん中から見る
   ゲートの真ん中から見る
外注ファンネルが納入されてくる
    外注ファンネル納入
ファンネル外観の仕上げ塗装
      仕上げ塗装
塗装が完了してクレーンで吊り上げ
      吊り上げる
船尾・BD上にファンネル搭載完了
    船尾BD上へ搭載する

 外板周りの足場解体外注ファンネル納入塗装・船尾BD上へ搭載の流れ。

 大体内作ですがファンネルも
時と場合によって外注したりします。
 その代わり、これぐらいの小物に限りますが。

 
 
おお、ちょっと大急ぎでBT3・4・5ブロックをやってくれんか?(計120tくらい)
 
納期は○○日で!
 と相手に急に頼んでも「(貴方は)何を言っているんですか?」と冷静に返されるのがオチ(笑)
 
 
今は飛び入りでブロック製作を請け負ってもらうのはかなり難しいですね。(希望額なら出来るかも)
 こういう現状はまだしばらく続きそうです…。
 

 続いて…
 
3.25(火)、4.2(水)、4.3(木)
フォア・レーダーマスト搭載〜ハッチカバー納入・設置
フォアマストは塗装前にもう搭載済
  フォアマスト、船首へ搭載
レーダーマスト、原図場下から吊って移動中
  レーダーマスト吊って移動
搭載位置、CD天井により微速降下
     CD天井へ降下
マークへ合わせるべく、回転用ターンバックルを付ける
  ターンバックルを付ける
水平器を引っ付けて厳密にレベルを出す
  水平器を付けてレベル出し
まだワイヤを外してないので完了じゃないけどレーダーマストをBDから見る
      BD上から見る

 サブラインにて早々と完成済であったフォア・レーダーマスト搭載。
 
 今回は吊り上げから搭載まで付いていたので
少し詳しい写真をご覧下さい(レーダーマスト) 
 
前後左右のレベル水平器も持ち出して厳密に出しております。

 しかしながら
合いマークをしっかりと合わせていても人によってはマスト、曲がってる!(ように見える)
 と判断してしまうこともあるので
 
製作時点から気を配り、最高のものを作るしっかりとした位置で搭載するコラボが必要かと
 思います。
(当然、今回はちゃんと作ることが出来ました)

 そして…

 
ハッチカバー群がバージにて海路到着
   ハッチカバー群、到着
まずは船首のロールを吊り上げて移動する
   まずは船首のロール
定位置にてボルトを締め付ける
   ボルトを締付けていく
船首側のロール、搭載完了する
    船首側搭載完了
続いて船尾のロールを吊り上げて移動
    次に船尾のロール
こちらも定位置にてボルトの締め付け
  こちらもボルト締め付け
無駄な空間を無くす為、ブリッジ前一杯の位置で載せている
  ブリッジ前、一杯の位置
重量軽減の為、バラしているパネル5枚を吊り上げ
   バラしているパネル
ユニオン定盤へ仮置きしておく
   ユニオン定盤へ置く

 ハッチカバー納入即日搭載です。
 
 カバー仕様は
Sno.562以降全く同じエルマン・コンベックス方式
 
船首・尾ロール、中央部分パネル5枚の吊り上げが主な作業となります。

 船体部分が
進水期日5日前にて出来上がってしまったので手の空いた溶接職人がこぞって設置のお手伝い。
 過剰品質とも呼べる状態は随分と珍しいことです。
 
(いつもこうだと良いのですが…季節も関係しており、真夏だと暑いので途端にペースが落ちます
 よって次船
Sno.566ではその盛夏へ突入!ということでこうはいかんでしょうなあ…(戦々恐々))

 
2時間程で不具合も無く終了しております。


 今日時点で
ハッチカバーの繰り出しを残し、ほぼ完了。今回も長い道程、よくやりました。
 感激の瞬間はもう直ぐです、
皆さんで見守って下さいね。

                         
        (了)

2008.3.29 Sat. 晴れ 16℃ No.169


※今日はお待たせしていたND・CD納入〜搭載、船体塗装状況です。
3.7(金)〜3.26(水)
ブリッジ2・3階部分(ND・CD)外注先から納入〜操舵装置設置〜搭載
外注先から海路にて納入されてきたCD
   外注先から納入のCD
同じ便にてNDも納入される
    同じくこれはND
ND天井裏に補強カーリングを付けて完全フル溶接
 天井裏補強カーリングを付ける
溶接作業終了後、直ちにNDを反転する
     ND、反転する
東側の定盤へ仮置きする
     東側定盤へ置く
人力では少しきついので先に操舵装置を載せる
   予め操舵装置を載せる
CD天井裏カーリング、火災報知機警報盤が付け終わって作業完了
 CDに警報監視盤等付けて完了
NDの上にCDを載せてブリッジ組立は完了する
     NDの上にCDを搭載
通路転落防止ハンドレールを付けていく
  ハンドレールを付けていく
吊り上げてND上に移動、微速降下していく
     BD上に移動する
ブリッジ3階ブロックの搭載作業は全て完了する
    ブリッジ全搭載完了
CDの中を覗くとこんな感じ
     操舵室中の様子

 BDは内作でしたがND・CDはいつも通り外注に出しましたので写真披露は納入後からとなります。
 (BD・ND・CDの略についてはSno.562時に書いております、参照下さい。
 もう教えてもろうたから分かるわ!という方は見ない様に(笑))

 作業経過自体は変わっておりませんのでおさらいの様な感じでご覧になったら良いと思います。


 ブロック外注。納期によってはこの2つを出すのも難しくなるかもしれません…。
 造船用ブロック製作工場が渇えてしまっては隻数がこなせないわけで
 
本当に頭の痛いところです…(お金も含めて)。

 
いっそのこと、全内作に方針転換して年1隻体制で行きますかな?(売上げが落ちるし当然極論ですが(笑))
 ただ、はっきりしているのは
短期間過ぎる=手を抜かざる得ない箇所が出るということです。

 
10年以上経過しても造りがしっかりしているし、バリバリで走る。
 どこの会社でも同じでしょうが
こうじゃないと造船屋のプライドが許さないはず。
 大事にしたいと思っています。



3.18(火)〜3.29(土)
船体外板側(
1・2層目)、船内ホールド側 塗装状況
空いているスペースを塗っている
    ホールド下面の塗装
ホールドの壁塗り、落ちない様にね…
    これはホールド壁
外板周りは1層目が終わって乾燥させている
    外板周り1層目完了
2層目の錆止め塗り、自分も真黄色になって…ご苦労さん
 外板は2層目の錆止め塗り
(※)
水線上の青色の様子
   水線上は青色
(BWは白色)
今日時点での塗装の様子(ほぼ終了)
      今日の様子

 船体外板側船内ホールド壁、塗装状況です。

 ホールド外板に塗る1層目は同じものですが船体外板側は常時海水に浸かっているので
 当然のことながら2層目に
錆止め塗装も施します。(※)

 乾燥の意味も込めて
しばらくのインターバルの後、外板は仕上げの塗装(今回は水線上、青色です)。
 
下段右端が今日の様子。(明日は雨が降るので今日中に何とか終わらせる予定です)

 全くもって予定通りというところ。

 ソロバンが少し写っていますが来週から滑走台挿入等、進水に向けての最終段階に入っていきます。

 現場に出る機会が多くなりそうなので更新が滞るかもしれませんが出来る範囲でやりますので
 次回のアップをお楽しみに。
                             (了)
2008.3.28 Fri. 晴れ 15℃ No.168


※今日はちょっと短いですけどM/E・R/G・プロペラ軸、軸心調整を見てみましょう。
3.17(月)〜3.21(金)
主機・逆転機(M/E・R/G)・プロペラ軸、軸心調整・チョックファースト流し 施工
チョックファーストとは別の締め付けリーマボルト穴の仕上げ
  リーマボルト穴の仕上げ
(※)
締め付け接合前のホイールと逆転機合い面、ゲージを付けて調整
 ホイール端にダイヤルゲージ
プロペラ軸・逆転機間にもダイヤルゲージを付けて調整する
 ペラ軸・逆転機間にもゲージ
低い据付台下に頭を潜り込ませてチョックファースト堰を作る
 チョックファーストを作る
P・S両面に10ヵ所にチョックファーストを流し込んでいく
     各部に流し込み
逆転機下にもチョックライナではなくてチョックファーストを流し込む
     逆転機下にも

 M/ER/G(Reversing Gear 逆転機)、プロペラ軸軸心調整です。

 普通の4サイクル低速エンジンなので同芯であることから
 クランク軸からプロペラ軸まで全くもって確実、厳密スクエア・ラインが要求されます。

 かのチョックファースト・オレンジのお陰で浮き芯にこだわる必要が無くなったのは以前既報の通り。
 但し、1,800(D/W)型船での施工状況初めて載せるはずですから↑写真をよくご覧になって下さい。

 船型の影響から据付面が低いのでチョックファーストを作るのに合い面を覗き込むのもこの有り様
 腰が痛くなってしまいます…が、そういう状況でもきっちりとレベルを出すのが職人の腕の見せ所

 しっかり、ばっちりやりましたからご安心下さい。



 またE/R通路には足場(グレーチング)も引かなくてはいけません。
 結果、クランクケースのチャンバ扉を開けるだけでも上の足場へ頭をぶつけて(※)
 
ちょっと……狭いよ〜というのが本当のところ。

 こういう仕様(E/R狭い)なんで勘弁して下さい………と我々は低姿勢になるのが必要です(笑)

 このカーゴ(1,800(D/W)型)自体が流行りですから現在は致し方無いですが
 今後はどうなりますかね?
 (総トンでサービストン数化して居室を広く取る?or1,600(D/W)主流に戻る?というところ
 だと思います)

 まあ、今後のお楽しみということにしておきましょう。

 明日にはまた船体塗装状況ND・CD搭載を掲載予定です。
 少しの間、お待ちになって下さいね。
                             (了)
2008.3.26 Wed. 晴れ 14℃ No.167


※船体塗装はもう始まってますがその前の各種検査を見てみましょう。
3.10(月)〜3.22(土)
仕上げ塗装前、各種検査(耐圧・射水・レントゲン・船底見通し)実施
 ブロックが組み上がってくると当然、仕上げ塗装前に各種検査が待ち構えています。
 
 以前から気付いたときに度々、載せているのでお分かりの方もいらっしゃるでしょうが
 今回、再録ということで主なものを列挙してみます。
 ↓以下をご覧下さい。
ご存知、エアーを張って石鹸水を掛けての耐圧検査
 ご存知、エアー張りの耐圧検査
E/R内から前面のFOタンク壁へ向けて石鹸水掛け
  E/R内からFOタンクへ掛ける
溶接の合面へ向けて射水して漏れがないか調べる
    溶接面に向けて射水

 エアーを張っての石鹸水掛け耐圧検査射水による外板部の水漏れ確認等は同じです。

 ようやく冬が終わりに近付いたので大量の水を使っても苦にはならなくなりました。

 まあでも笑顔でいられるのもこれからの3ヶ月間だけ
 気温が30℃を超えると外に出るだけが最大の「苦」となります…。

船級協会でレントゲンを義務付けられた箇所、撮影
  義務付けの箇所、レントゲン
船底見通し検査(黄色丸箱を基準にして赤丸箱位置高さの差)
    船底見通し検査
水平レベル出し誤差読みのトランシットを覗いている
   トランシットを覗いて

 今回、初めて披露することになりますがそれが溶接部レントゲン撮影
 単純明快、船級協会によって義務付けられた箇所(クロス・バット位置)を撮影して現像・合否判定

 落っこちれば上から再溶接してまた撮影・合否判定駄目ならまた溶接して〜のループです。
 悪くても最低2回目で大丈夫です(というより1回目でも良いとは思いますが検査基準が厳しいので…(笑))

 完全なる気・水密が必要なので当然ですけどね…。


 
右の2枚は船底見通し検査。以前載せたことがありますが今回は詳しく。

 ラダー軸心(AP黄色丸)を基準にして決められたフレーム番号位置にて(赤丸)高さ誤差を
 船首側からトランシットを用いて測定する、正しくそのことです。
 (箱の後ろ側に投光機を置き、穴を開けていることから光が差す位置で分かります)

 全長70m弱の船を何mm単位で測るこの細かさ
 こういう心配りがないと良い船が出来ないわけですから、ナーバスになれるものならどこまでも
 という感じです。結果自体は良好でした。

 次回はE/RM/E軸心調整、今度こそブリッジ(ND・CD)搭載船体塗装状況を載せてみましょう。
 明日か明後日の早いうちに(先にしないと後回しでタイトになってしまうから(笑))
 
                                 (了)
2008.3.22 Sat. 晴れ 18℃ No.166


※ようやくBD製作過程、週末になってしまいましたね…。
2.18(月)〜3.14(金)
BD(ブリッジ1階ブロック)製作〜搭載
 はい、ようやくBD(Boat Deckブリッジ1階)ブロックの製作から搭載です。
 いつもでしたら外注する部分ですが今回は訳あって内作となりました。
 
 では↓写真をご覧になって下さい。
他のブロック製作等で定盤が空いてなかったのでBD製作用を特設する
   BD製作用特設治具定盤
ユニオンで溶接したトップ板を定盤へ敷く
    トップ板を敷く
補強ロンジ・壁バルケットを付けていく
  ロンジ・バルケットを付ける
キャビンへ出入りする扉を付けている(一応、水密)
  キャビンへ出入りする扉付け

    各部屋の間取り
各部屋への電線を敷いていく
    電線敷設していく
完成してクレーンで吊り上げる
    完成して吊り上げ

     ブロック反転
手で持てない大物を先に置いておく
  冷蔵庫・風呂桶を先に置く
搭載位置にて微速降下の最中
   搭載位置で降下する
4隅をジャッキアップして水平を出す
   隅をジャッキアップ
凸凹のUDに合わせて下部を切っていく
  下部をガスで切っていく

 ただ外注先が忙しくて納期までに作れないからという他愛も無い「訳」ですけど2月の中旬時には
 まだ各定盤にSS・UD等のブロックが載っていたので
 治具定盤製作からという本当に一からの作業になってしまいました(地をならして種を蒔き…という感じ)

 ちょうどユニオン定盤の横でしたから船デッキ上からの撮影は正しく空撮(しているみたい)。
 各部屋の間取りが良く分かることと思います。

 搭載〜位置決め〜下溶接Sno.561以降何度と無くこのHPにて写真掲載・経過説明を記載してますから
 今度こそ端折ります(笑)
以前をご覧になって下さいね。


 さあ
今日から本格的に船体塗装が開始。
 来週末くらいには船体周りの足場も撤去出来ることでしょう(雨さえ降らなければ)

 次回、外板仕上げの様子をお伝えする(写真付きで)ことをお約束して今日はここまでとします。

                                  (了)
2008.3.21 Fri. 晴れ 17℃ No.165


※昨日の続き、今日はHC仕上げを載せてみます。
3.12(水)〜3.21(金)
HC(船倉枠)溶接・締め付け金具用管敷き〜ローラ通路溶接
(ステンレス)
 今日はHC(Hatch Coaming の略、船倉枠)の止め金具溶接から締め付け金具用角パイプ敷き
 カバーローラ通路ステンレス溶接 等の紹介です。
 
 まあ↓写真をご覧になって下さい。
カバーの枚数ごとに止め具穴を開けていく
  HC端に止め具穴を開ける
こんな感じで穴を開け、止め具を仮付けしていく
  こんな感じで仮付けして
HC下へ敷いた角パイプへ溶接していく
   下部の角パイプへ溶接
PS両舷の角パイプへ溶接、全て連動して出す様にする
  連動して一度に出す仕様

   …仮付け部に本溶接
周りを埋める様に溶接するとこうなる
   〜こういう風になる
カバーローラ通路部下はステンレスを敷いていく
 
ローラ通路部下はステンレス
ステンレス用のワイヤに換えてCO2溶接をしていく
  ステンレス用溶接をする
船首側の油圧ジャッキアップ・ダウン操作ハンドル
  油圧操作ハンドル
(船首側)
 ハッチカバーSno.562・563と同じ
 エルマン巻取りタイプ(今まで何度も登場しているから今更…分かりますね?(笑))
 繋ぎ合わせていても繰り出し時には水漏れ等無き様各1枚1枚をしっかりと締付けなくてはいけません
 

 
穴開けして歪な形をした物を付けてますけどこれが正に締め付け用のそれ
 
連動して動く様にコーミング下に長い角パイプを敷き、全てを溶接していくわけでして…。
 (油圧駆動ですから一度にやらないと意味が無いですし)

 
ふーん、カバー周りはそうなっているんだ写真でご理解頂ければ造船屋として(仕様披露普及としては)
 幸いであります。
ちょっと自己満足になりますけどね(笑)


 気が付く点としてはコーミング高さが低い(膝頭くらい)ということでしょう。
 船舶ギャラリーにて確認可能ですが1,800(D/W)型ではセカンドデッキ上の高さ4.390(m)で高いことから
 (1,600(D/W)では4.140(m))その分、約250(mm)低くなっています。
 
(つまりホールド内の壁を嵩上げしているということ)

 階段みたいで乗り易いからとトップに立って歩く様な馬鹿なことをするわけもないですけど(笑)
 転落しそうで少し怖い感じ。注意喚起しながらの作業です。


 さて今日もここまで。毎日小出しで申し訳ありませんが明日こそはBD製作アップの予定です。
 短い時間ですけど次回をお楽しみに。
                                (了)
2008.3.20 Thu. 曇り後晴れ 15℃ No.164


※デッキ上での作業、順調です。昨日は大雨で進捗が鈍ってしまいましたが…
3.8(土)〜3.11(月)
BC・BW(船首・尾楼)据付〜
ウインドラス・フェア・リーダー設置 等
 船体部ブロックが搭載終了ですのでサブラインから元に戻り、これからはデッキ上の作業。

 BC(BowChock の略、船首楼)とBW(BulWark の略、船尾楼)の据付、フェア・リーダー設置
 ウインドラス搭載等をご覧下さい。
 
 特徴としては1,800(D/W)型なのでSno.561・562と同じく前ウインドラスハの字設置が目に付きます。
船尾末端へBWを付ける(予めフェア・リーダー用の穴は空いている)
   船尾端へBWを付ける
船首端へBCも付ける(こちらはまだフェア・リーダー穴は無し)
   同じく船首端へBCも…
船尾は係船ロープ巻き取り用のみのウインドラス
 船尾の係船ロープウインドラス
船首側はアンカー巻き取りも兼用になっている
  船首はアンカー巻きも兼用
船首側のフェア・リーダーは任意の位置決め
   船首フェア・リーダー
これは船尾側
     これは船尾

 アンカー・ホースパイプ斜め出しバルバス太め仕様から、こうなるのは仕方が無いとしても
 デッキスペース、少し狭いよなあ〜というのが実際思い付くところです。

 下のボースン・ストアに至っては補強スチフナ跨がないと中に入れないくらいですから
 快適な船内活動を最優先する方には向かない
と思います(笑)

 499(G/T)で抑えてかつ過積載ですからここは乗られる船員の方には我慢の為所になるかもしれません。
 まあそれでも私は著しく苦になるほどではないと思いますが。果たしてどうでしょうか?…
 (また今度、画像付きで検証してみましょう)


 さて今日分のアップ、短いですがここまで。(頭が働かないので…ごめんなさい)
 明後日くらいにはHC仕上げBD製作〜搭載等をアップしますのでそれまでお楽しみに。

                                    (了)
2008.3.15 Sat. 晴れ 17℃ No.163
温故知新〜古き時代を訪ねて〜
戦時標準船・木造「松鷹丸」

 木造500t積み・戦時標準船 昭和20年代前半


 後ろに有名な(今も現存している)木造5階屋が見えますね、正しく旧木江町である証拠です。
 隣りの造船所でも2隻の新造、かなり活況を呈しています。

 これがかの戦時標準船。以前の芳栄丸(No.158)と比べて一目瞭然、
 「外見からして目立たない船体色(黒色)」が目に付きます。(機帆船は普通白色です)

 以前紹介した統制令により、木江町にてこのような同型船を大量生産しました。

 この写真は間違いなく戦後(直後?)ですが何故、新造が標準船なのですかね?
 戦中の計画をそのまま通したのでしょうか?
 
 その辺がちょっと分かりません。(そもそも事情が分かる先代がもう居ないので…)

 今で言うデリック・クレーン付フォアマストが格好良いですね。
 私自身、出来得るならば実物を肉眼で見たかったです…。
 (乗船して艙内を歩き回って、各部写真撮影しまくって〜という感じですか(笑))

 トラックが普及する前はこの様な機帆船が何百隻と瀬戸内を駆け回り日本経済、強いては
 高度経済成長期の一翼を担いました。

 皆さんにその雄姿を知って頂ければ幸いです。
                         (了)
2008.3.14 Fri. 雨後曇り 15℃ No.162


※今回はマスト・ファン等を製作しているサブラインを中心に紹介します。
2.1(金)〜3.14(金)
サブライン製作(
マスト通風ファンロープハッチ)製作〜完成
 いつも簡単げに出来ているマスト・ファン等。

 船体部ブロック組立が派手に見えますけどこういう船設置物もちゃんとしたサブライン専用職人の手
 によって製作されています。

 以前に紹介しますとのことで結構時間が経ってしまいましたが今日、ようやく披露をば…

 その雄姿は写真の通り。
マスト・ファン等を作るサブライン
  この人がサブライン職人
折倒式マストの箱部分を見る
    マスト折倒部分の箱
マスト先端へ上がっていくステップを溶接する
  上へ上がるステップを付ける

  ペンキも先に塗って完成する
ボースン・ストアへロープを降ろすロープ・ハッチ
  これがロープハッチ(※)
E/R内部等へ通風するファン、組立済
    通風ファン組立済

 ここでの注目はロープハッチ(※)。

 船首・ウインドラス下倉庫(ボースン・ストアといいます)へ文字通り係船ロープを収納(下ろす?)
 為のハッチです。(これは今度、船首へ取り付けた姿を載せてみましょう)

 通風ファンを見ても分かりますが全て目も眩む銀光り
 これこそ、亜鉛メッキした証拠です。

 暴露部(デッキ上の外部ということ)は当然海水を被ったりするので錆び防止の意味で。
 弊社においては全て施していますよ、松浦当然仕様です。(大袈裟ですかな(笑))



オートプロットマシンを用いての船名板カッティング
 記録が無い(&記憶している人も居ない)のでいつ頃導入したのか定かなことは分かりませんが
 東側原図場下にあるオートプロット・カッティングマシンの紹介も。
原寸の船名板の側をプロットするマシン
  オートプロット・マシン
こんな感じで自動ガス切断していく
  こんな感じの自動ガス切断
綺麗に切り抜かれた船名板
      切り形完成
 名前の通り原寸の船名板の紙を敷いて、その文字端をオートプロットして切っていきます。
 
(Sno.565、〜丸ですけど船名はまだ決まっていないはずなので深い詮索はしない様に願います(笑))

 当然、手で切るより仕上がりが良いので小物製作には大体用いますね。
 まあこんな物もあるんやというのが分かって頂ければ幸いです。

 次回アップはHC仕上げBD搭載等になります。
 (今日一日、雨に降られて進捗度が落ちてしまいましたが明日でまたピッチを上げて)

  お楽しみに。
                        (了)
2008.3.10 Mon. 晴れ 12℃ No.161


※船体部のブロック、搭載し終わりました。今度はデッキ上の作業となります。
2.6(水)〜2.22(金)
AP2・UD1(船体後方上部分)製作〜完成〜搭載
 まず、船尾上部分ブロック(AP2・UD1)の製作から搭載までです。

 これはAP1・SS1と同じ様に重量が30tを切るので2つ合わせての製作でした。
 本当の所、SS2でブロック製作過程を載せましたがHPアップの企画を思い付いたのがこれ
 製作しているときだったので、写真はこっちの方が豊富です。

 が、もう一度やったので大分、端折らせてもらいます。

 経過は下記記事&写真の通り。
トップ板をユニオン定盤にて溶接して治具定盤上へ
  トップ板を治具定盤上に
補強横ロンジを溶接で付ける
     横ロンジを付ける
背の高い補強(ガーダー)も付けて…
   縦ガーダーも付けて…
バルケット(壁)をホイストで吊って立てる
   バルケットを立てる
フレーム材の付いた外板を溶接する
   外板もついでに付けて…
ロンジ・ガーダーの下部、電気屋が入りCO2溶接施す
    補強各部をフル溶接
H鋼のピラー・先に製作済の一品パイプを取り付ける
  ピラー・一品パイプ付けて
船尾位置へ吊り上げて移動、搭載する
   船尾位置へ移動、搭載
船尾周り搭載完了する
      搭載完了

 って、端折るとか言いながら結局、一通りまた載せてしまいました(笑)

 まあとても重要なことですから何度も見てご理解願います。

 「切板を組み立てていくだけやからプラモデルと変わらんじゃないか」とか言う人がたまにいます。
 正しく何とかの勘繰り馬鹿言ってんじゃないよ〜♪です(笑)

 溶接するということは鉄板に熱膨張&収縮がどうしても起きてしまい、
 マーキンしてもその通り合わないことなんてざら
 それぞれ伸ばし&縮みを設けて「どのくらい動くか」というのを考えて組み立てるのが職人です。

 ↑の通り、ぴったりと合っていることから嘘ではありません。

 そして…
1.30(水)〜3.3(月)
UD6・FP1F・FP2(船体前方部分上・下)製作〜完成〜搭載
 船体前方ブロック上・下(UD6・FP1F・FP2)の製作から搭載までです。

 この部分が載ると船体部ブロック完成・搭載完了に。
 外注・内作含め双方入り乱れての過程、一つ目の区切りとなります。

 では、経過を見ていきましょう。
治具定盤上にトップ板を並べて製作…の最終段階
 トップ板を並べて…の最終段階

 アンカーホースパイプを立てる
枠型を用いて切断位置を決め、マーキンしてる
  前船の型を用いてマーキン
先端のベルマウス、補強スチフナを付ける
 ベルマウス・スチフナ付ける
ホースパイプ周りのカバーを付けて…
   周りのカバーを付けて…
船首先端上側ブロック、ほぼ完成する
      ほぼ完成

 まずは上側、FP2の製作過程、かの出目金ベルマウスの造り方

 1,800(D/W)型太目バルバスの影響でかなり長くなってます。
 (この辺はSno.562と同じなので以前日記と並行して見られると良り深くご理解出来ると思います)

 で、そのバルバスバウ(FP1F Front側 つまり前側)はというと…
 
西側定盤にてフレームスペースごとに骨組みを立てる
  骨組みフレームを立てて
骨組みに添って外板を仮付けする
     外板を仮付け
内部にフル溶接を施している
     内部をフル溶接
溶接し終わり完成したのでユニオン定盤へ移動する
  完成して移動
(横倒しだけど)
外注に出していたUD6ブロックが入って来る
   外注UD6ブロック納入
背面に切った船名板を付けておく
   船名板を溶接しておく

 
という流れ。
 製作途中で外注UD6
ブロックも納入されて来たのでついでに。

 UD6背面に船名切板、付けてます。
 
(手本紙をなぞるオートカッティングマシン切り。文字だけでは分からないので後日、写真アップします)

 さあそれでは最終段階、搭載いきましょう! 付いて来て下さいね〜
 
外注UD6ブロック反転する
    UD6ブロック反転
そしてSS5の前へ搭載する
     …そして搭載
太めバルバスバウも船首先端へ搭載する
  FP1F
(バルバスバウ)も搭載
直ちに切り合い面に裏当て材を付けて溶接する
  裏当て材
(No.006)付けて溶接
P側端のUD6デッキ上から見る
  UD6デッキ上から見る
(※)
合わせ面、火炙り・水掛けでフラットに直していく
   合わせ面、炙って直す
船体部最終ブロック、定盤から移動させる
  定盤からFP2ブロック移動
船首上側、微速降下して搭載へ
   微速降下して搭載へ
載せた後に切りしろガス切断、搭載完了
 切りしろをガス切断
(搭載完了)

 はい、船体部ブロック、搭載完了しました。

 
内作外注、各々ブロックの完成時期がずれてしまいましたが何とかやり終えて…(笑)
 作業自体、まだまだやることはたくさんありますが
一応、一安心です。

 UD6ブロック上からの写真、見て下さい(※)
 P側端に立っていますが水線下はこんなに絞っているのです。

 鋭く水を掻き分ければ掻き分けるほど船速は増す。つまりバルバス細ければ細いほど高速仕様に。

 しかし、その反面安定性が無くなり荒天時に著しく波に突入するということにもなってしまいます…。

 これは新造時の輸送プラン(航路・積載仕様・船型)によって違いが出てきますが私個人の意見としては
 太い方がどっしりしていて良いとは思いますが、皆さんは如何でしょうか?

 さあ、これから作業はデッキ上へと移行。
 ブリッジ搭載でアップの予定ですお楽しみに。
                              (了)
 No.145〜160
 No.111〜144
 No.088〜110
 No.001〜082
 トップに戻る