|
No.749〜 |
No.691〜748 |
No.634〜690 |
No.590〜633 |
No.561〜589 |
No.537〜560 |
No.505〜536 |
No.467〜504 |
No.453〜466 |
No.432〜452 |
No.415〜431 |
No.396〜414 |
No.373〜395 |
No.351〜372 |
No.325〜350 |
No.302〜324 |
No.280〜301 |
No.252〜279 |
No.232〜251 |
No.214〜231 |
No.196〜213 |
No.179〜195 |
No.161〜178 |
No.145〜160 |
No.111〜144 |
2007.1.22 Mon. 晴れ時々曇り 11℃ No.110 |
|
|
※進水完了しましたが忙し過ぎて更新が…。 |
フォア・マスト設置 |
同じくレーダー・マスト |
1.15(月)〜1.16(火)
フォア&レーダーマスト
設置・搭載
船首・尾マストを搭載しました。
これが無いと船が間抜けっぽい
ですが有るだけでさまになりま
したね。
1.16(火)〜1.17(水)
ハッチ・カバー搭載
船台上の作業が佳境に差し掛かっ
たことから順次ハッチ・カバー
搭載を進めています。
写真の様に1枚ずつ載せてから
つないでいきます。
今回はカバー上にコンテナを積む
仕様なのでシングルプル方式
(パタパタ・フラット型)になって
います。
(Sno.557と同じ。さあ、以前の日
記を開いて自らおさらいしてみま
しょうね)
前回同様、進水間際に載せて
船&船台に無駄な重量負担を
掛けない配慮をしているのです。
これで船台上の搭載作業は全て
終了になりました。
1.12(金)〜1.17(水)
進水用ソロバン・滑走台
敷設完了
かなり端折ってしまいますが、
先週から続いていたソロバン・
滑走台の敷設は既に終わって
います。
これも各造船所でやり方が違う
様で松浦では船から強固なワイ
ヤーの張りを滑走台に付けてい
ます。
何をするにでも石橋を叩いて渡
るくらいの慎重さが在って損なことはありませんね。
1.18(木)〜1.19(金)
アンカーチェーン&
メイン・アンカー
巻き揚げ
最終工程、アンカー(主錨)を
巻き上げています。
チェーン一連25m×9連で225mもあるわけです。
(これも詳しくはSno.557の日記を参照、ちょっと横着し過ぎですかね?)
これにて完成と相成りました。
進水前日の様子です。
この1週間はずっと現場に出っ
放しでした…。
よく考えたら昨日も出勤だった
のでこの2週間は無休ということ。
こうなったらもう何でも来い!
ですよ。
進水の記事はまた頭を整理して
書きますので後日の更新をお楽し
みに。
(了)
|
|
|
ハッチ・カバー搭載 |
こんな感じで1枚ずつ吊る |
船倉内の塗装は終了 |
搭載完了 |
|
|
ソロバン・滑走台敷設済 |
船尾・プロペラ付近 |
|
|
船台前に並べたチェーン群 |
巻き揚げの最中 |
|
|
|
|
2007.1.13 Sat. 晴れ 10℃ No.109 |
|
|
※長らく出張してましたので1週間ぶりです。 |
|
船首部分の塗装状況 |
同じく船尾付近 |
1.9(火)〜1.12(金)
船体塗装・進捗状況
外板周りの溶接が終わったので
もう既に船体塗装が始まってい
ます(今も継続)。
今回はシックな黒です。
1.9(火)〜1.12(金)
ブリッジ3・4階部分
(NAD・CD)ブロック搭載
1週間前に組み立てていたNAD・
CDブロックはもう搭載されて
本溶接・接合が始まっています。
499(G/T)貨物船では珍しく船橋
が4階構造になっていますがこれ
は本船がコンテナ運搬船として
の役目も兼ねているからです。
(ハッチ・カバー上にもコンテナ
を積載するので、前方の見通し
を確保する為に高くしています。
完成予想図でもあれば良く分かる
のですがね…)
左の写真にある通り、フォア・
マストも立てているので残すは
レーダー・マスト立て、ハッチ・
カバー搭載等を残すのみ。
完成間近です。
(了)
|
|
|
NAD・CD搭載 |
ブリッジの後ろ側 |
4階操舵室内 |
ブリッジから前方を望む(高い) |
|
|
|
2007.1.6 Sat. 曇り 10℃ No.108 |
※ 明けましておめでとうございます。
本年も松浦造船及びホームページ日記 共々宜しくお願い致します。
|
|
|
ブリッジ3・4階部分 |
前面部分の歪み取り |
1.4(木)〜1.6(土)
ブリッジ3・4階部分
(NAD・CD)組立作業
ブリッジ(船橋)居住区内の
電線敷設が終わったので陸にて
先にNAD・CD各ブロックを組立作
業中。
ここも前面の火あぶり・水掛け
の歪み取りを行い、無駄な船体
振動が起きない様に細やかな気
配りを施します。
(ある意味良い船を作るという
点で当然ですが)
近日中に本体ブリッジの2階部分
に搭載されます。
(了)
|
後ろ側を見る |
内部階段付近(電線敷設済) |
|
2006.12.30 Sat. 晴れ 10℃ No.107 |
|
|
※今日も出勤です、これが造船(笑)。 |
|
|
12.26(火)
船底見通し検査・敢行
この日は船底の凹凸を測る
船底見通し検査を行いました。
ブロック組立時に何mmという精度
で正確に製作していても溶接によ
る熱膨張・引張応力等でどうし
ても船底が反り返るという不可
抗力が起きてしまいます。
それを
トランシッター(工事現場で紅白の棒を持った人を覗いているあの機械。分かりますかな?)
を用いて定点に定規を置き、どの
くらい船首・船尾間で誤差が出るか測る検査なのです。
図ったわけではありませんが
今回はあまり誤差が無い優秀な
結果でした。
12.27(水)
ブリッジ2階部分(CAD)
搭載・溶接
この日に船橋2階部分(キャプテ
ン・デッキ)を搭載して今年中の
作業は終了です。
接合・本溶接は年明けですね。
左の写真、かの歪み取り作業
になります。
こんな感じに火で炙って水掛けて
の繰り返しで真っ直ぐにしていく
んですよ〜。
(跡が付いている様に焼き方は点
であったり線であったり色々です)
この小さな歪みが主機運転時に
無駄な振動の原因になってしま
うのでばっちり取っておくこと
が必要です。
足場が全部出来ているので
外板溶接作業終了後、直ぐ塗装
に掛かります。
まあ、今年最後の状態という
ことで。
新年は1/4(木)から始動です。
(了)
|
トランシッターで見る |
こんな感じで定規を立てて |
|
|
CAD搭載後の様子 |
3階に上がる階段付近 |
火あぶり歪み取り作業 |
点で焼いたり、線で焼いたり |
|
|
|
※今年一年、ご拝読頂き有難うございました。今年中のアップは今日で最後です。
来年もより一層、パワーアップして更新に精進すべく頑張りますので、またお付き合い下さい。
それでは皆さん、良いお年を。 |
|
2006.12.27 Wed. 曇り時々晴れ 15℃ No.106 |
|
|
※年の瀬、皆さんもお忙しいことと思います。 |
12.14(木)〜12.21(木)
船体後方上部構造納入
1階部分(BD)搭載・溶接
前船同様、ブリッジ上部構造部
分(BD・NAD・CAD・CD)は外注して
いたので諸々、完成ブロックが先
々週に納入済。
主機も搭載し終わり、天井も元通
りになっていることから1階部分(BD)は即時搭載です。
(2階から上部分のNAD・CAD等は室
内の電線敷設の為に写真の通り、
裏返しにしてしばし待機。BDは現
地で敷設)
左の写真の通り、
@定位置に置く
A位置決めをする
B接合面のしろをガスで切る
C搭載
の手順となります。
(居住区室内の床が濡れているの
は歪みを取っていた為。ここで
も曲げ外板同様に溶接で変形した
床を火あぶり&水冷却で真っ直
ぐにしていきます。今度、施工中
の写真を撮りますので)
まあ、ごく近い内に上のブロック
も搭載へと移って行きます。
12.18(月)〜12.21(木)
主機・軸心調整
チョック・ファースト
(据付凝固材)流し込み
狭いエンジン・ルーム内で毎船
毎船、懸命の軸心調整です。
(主機台板と据付面の位置決め)
私も前勤務の会社にて行ったこと
があるので良く解かりますが、
(別に他意は無く)
こんな狭いところで+1mm
+2mmの調整をちまちまと
まあ、やらなにゃーいかん
のか…
なんて真夏頃の作業時に大汗を
かきながらイライラして不謹慎
にも考えていたものです。
しかし、裏を返せば
それだけ微調整してぴっしりと
心を出さないと駄目!
ということが伺えるわけで、
とにかく時間がかかります…。
終了した後に既出の
チョック・ファーストオレンジ
(据付凝固材・前の日記も参照下
さい)を流し込んで完了となりま
した。
これが船台状況にて写っていた
両端の
フェア・リーダー
(ロープ巻き取りローラ)です。
右の写真の様にローラに巻き付け
て使います。
実際にはこんなトラロープほど
細くなく、係船用ともなると外径
が40mm程になるロープなのでウイ
ンチで巻く際にここで応力分散・
正位置固縛・作業容易等の役目
を果たしてもらいます。
続きはまた後日。(了)
|
2階部分のNADブロック |
最上階のCDブロック |
|
|
BDを定位置に置く(@) |
居住区室内の様子 |
接合面切り合わせ(B) |
搭載後の様子(C・覗き込んでる) |
|
|
据付面位置確認 |
ダイヤルゲージ群 |
チョック・ファーストを流す |
逆転機下部にも |
|
|
フェア・リーダー |
こんな感じでぐるぐる巻き |
|
|
|
2006.12.18 Mon. 晴れ後曇り 10℃ No.105 |
|
|
※この1週間の流れです。また凄まじい進捗が…。 |
12.8(金)〜12.13(水)
主機・船尾周り品納入
即時、船体へ搭載・挿入
ずっと以前から納期短縮する様
に依頼していたメイン・エンジ
ンが金曜に、船尾周り品(プロペラ・ペラ軸)が陸送にて土曜に主
機メーカから到着。
日曜を挟んで直ぐに設置と相成
り、何とかこれから船尾ブロッ
ク周りが前へ向いて進む段階に
入ってきました。
わざわざ上手く吊り降ろせる様に
主機搭載天井部分を切り抜いて
待っている(写真参照)ので直ぐに
取り掛かってフタをしなければ
いけないことから当たり前と言
えば当たり前ですけどね。
ただ、手待ちの状態に職人がい
るということが(進捗が早くて)
喜ばしいわけで物が到着している
ことから早く実行して進めなくて
はいけないという義務感・使命感
みたいなのが起き上がってくる
わけです。
(造船進捗シナジーと命名)
本題に戻って一連の流れです。
天井切抜き後、底部を塗装して
本当に直ぐプロペラ軸の挿入。
(主機が納入しないのなら中間軸
のカップリングを取って船外・
舵側から入れることも画策してい
ました)
完了後に逆転機据付、更にその
後主機搭載と
挿入・据付・搭載、これだけの
作業で半日しか掛かっていない
のですよ。
全っっく、作業の俊敏さには
いつもながら驚かされます。
そして、午後には天井を元通りに
溶接して作業終了。
何度も書いてしつこいですが、
これが一日での作業です。
(早いなんてものではありません、
爆進です)
12.12(水)〜12.13(木)
プロペラ・舵(ラダー)
挿入・設置
主機搭載と併用して上記の通り、
船尾周りの付属品も到着している
のでプロペラ及びラダーを据付
・挿入・設置しています。
これも2日間で完了。
船尾周りが終了したのでこれから
はエンジン・ルーム内仕上げと
上部構造(ブリッジ)製作・搭載に
移っていきます。
この写真をご覧下さい。
エンジン・ルーム内でパイプの溶
接をしていると煤煙が立ち上がり
この有様。
通風ファンをずっと回し続けて
いるのにですよ。
酸欠必至になってしまう様な状況
でも皆、防塵マスクを着けて黙
々と作業しています。
船の完成時の綺麗なさまだけを
見ないで下さい。
むしろ造る過程の方がずっと
大事です。
現場で動く人間がたくさん居て
完成に向うということ。
努々、お忘れ無きよう。
(了) |
メイン・エンジン納入 |
付属・予備品類到着 |
プロペラ軸吊り降ろし |
プロペラも同じく |
|
|
天井を切り抜く |
据付台周り塗装 |
プロペラ軸挿入 |
逆転機据付 |
メイン・エンジン搭載 |
はい、天井元通り |
|
|
|
|
プロペラを船尾に移動 |
船尾周り完成 |
|
|
|
|
曇るエンジン・ルーム |
主機据付台付近 |
|
|
|
2006.12.11 Mon. 晴れ 16℃ No.104 |
|
|
※出張期間中と合わせて2週間分になってしまいます。 |
|
|
11.22(水)〜11.28火)
船体前方部分ブロック
(UD7・FP1F)搭載・溶接
さて当然、出張に行っている間中
現場の作業が停滞しているわけで
はないのでこちらもちょっと目を離した隙にかなりの進捗。
写真をとりあえず撮っておいて後
でまとめてアップしようと軽ーく
考えている私を嘲笑うが如く
えっ?もう載せたん?明日ちゃう
の?ということばかり。
造船は工程表よりも先に出来得
ることは実行してしまうという
大原則をつい忘れてしまいます。
その為、現在進行形とはいかない
経過写真の羅列になってしまい
ますがどうかご容赦を。
講釈はこれくらいにしておいて、
船前方付近はこんな感じで進んで
います。
(UD7・FP1Fは搭載済ということ)
かのバルバスバウ(球状船首)も
簡単に出来ている様に見えてこれが結構技量の要る難しい作業な
のですよ(骨組みに精密に曲げ鉄
板を貼り付けるという点で。実際
この部分の製作だけで外注業者が
いるくらいですから)。だから、
写真に写っている(バルバスを覗
き込んでいる)職人の技量に感謝!
なのです。
12.1(金)〜12.7(木)
船体前方上側ブロック
(FP2・BC)搭載・溶接
船体部分での最後のブロック群、
FP2・BC(バウ・チョック)搭載
です。
いやあ、外出中に凄まじく進んで
面食らうのはいつものこととはい
え、今回は進み過ぎです(笑)。
もうかなり、まいりました。
アンカー・ベルマウス付近の
ブロックも待機だけで2日を要し、
搭載に至っては1時間弱とまあ…
タイム・アタックでもしている様
に進むこと進むこと。
船舶としっかり認識出来る
図体で兎にも角にも順調です。
写真の通り、船体構造は出来上が
りました。
これから甲板上構造物(ブリッジ)
製作・搭載へと移っていきます。
さあさあ、もうここまで
来ましたよ。
今回の船はバウ・チョック端
に通路兼フェア・リーダー
(ロープ巻取りローラ)設置の為
にサイドに張りを設けた構造
です。
(フェア・リーダーについては
また写真付きで説明します)
結構寒くなってきましたが
私も含めて(次は2回目)風邪を
引かない様に気を付けなくて
はいけませんね。
(了)
|
UD7ブロック搭載後 |
デッキ上から見る |
|
|
バルバスバウ(FP1F)製作中 |
FP1Fブロック搭載後 |
基準線で上面合わせを確認 |
切り合わせ部分を見ている |
|
|
FP2ブロック製作中 |
完成して搭載まで待機 |
FP2搭載後・切り合わせ |
バウ・チョック取付 |
バウ・チョック取付後デッキ |
ハッチ・コーミング側 |
|
|
|
|
|
2006.12.2 Sat. 曇り時々晴れ 13℃ No.103 |
|
|
※いやあ、寒くなってきました。 |
11.21(火)〜11.22(水)
Sno.560 主機陸上公試
運転確認立会い
Sno.560の主機陸上公試立会いの
為、主機メーカ叶ヤ阪鐵工所・中
港工場に出張して来ました。
ある会社以外エンジン・メーカを
知らない私には初めての他会社の
訪問とあって喜び勇んでハキハキ
と…出向くつもりでしたが私自身
の自己管理能力欠落のせい(風邪
の為)で前日から高熱発生。
移動当日も体調は改善されず、静
岡焼津行き・すわ中止か?となり
そうでしたがせっかくのこの機会
反故にするのは忍びないとの理由
で強行移動となりました。
(その為、相手先には心配を掛け
てしまいました。ごめんなさい)
さて、そうまでして行った工場は
というと負荷運転の合間に鋳造・
工作場・組立・運転場と見学さ
せてもらい、当然ながら自分が認
識している施設がここではこうな
っているのかと見る物全てが目
新たらしく、新鮮な印象を受け
非常に有意義な時間でした。
中でも運転場で見た9,960kW
(13,000PS)エンジンの凄いこと。
高さ・幅・大きさの全てに圧倒
されてしまいました。
(私の知り得る範囲は10,000PS
までなのでなおさら…)
では、
元に戻って肝心の弊社用主機運転
はいうと順序は50〜110%負荷運
転・温度計測・リモコン操作試
験・各部温度計測等と以前ここ
でアップしたものと全く同じです。
掲示板に書いている通り50〜85%
負荷運転では各20分、100%運転
で1時間、110%運転で20分を要
し、午前中いっぱいかかります。
(この1時間のときに色々な場所を
見せてもらったわけなんですね)
運転は良好な結果でした。
終了後に各部所をばらして開放。
運転データと照らし合わせて
検査官・船主・そして私と多く
の人達の厳しいチェックが入り
ます。
燃焼面等も触る等して細かく確認
しましたが残念ながら(?)指摘
する様な不具合は有りませんで
した(これも良好ということ)。
ただ、主機搭載位置付近ブロッ
クがもう今時点で↓状態であり
搭載用に天井部分を切り落とさ
ねばならないという実情を話し
た上で、
1日でも早い出荷(納期短縮)を
する様に懇願はしましたけど。
向こうの都合もあるでしょうから
どうなることやら…。(了)
|
Sno.560 メイン・エンジン 1,471kW(2,000馬力) |
|
|
これが13,000PSエンジン |
クランクケース付近でこの広さ
|
|
|
クランクケース蓋付近 |
公試予定表掲示板 |
機関監視室警報盤 |
シリンダ内の爆発圧力計測 |
リモコン操作試験 |
操縦盤のランプテスト |
ピストン開放 |
シリンダ・カバー回り部品 |
|
2006.11.28 Tue. 晴れ 17℃ No.102 |
|
|
※先週、出張でしてね…また更新強調週間でもしないとな〜。 |
UD2ブロック搭載後 |
機関監視室の様子 |
11.16(木)〜11.24(金)
船体後方部分ブロック
(UD2・UD1)搭載・溶接
私が思い及ばぬうちに約2週間
が経過していまいました。
先週出張であったとはいえ、進捗
披露にまた危機的な状況。
さて、どどーんと2週間分、また
気合いを入れて更新しますよ〜。
まず、後方部分UD2と1の搭載。
もう製作完了済のブロックは日を
待たずにどんどん搭載へと向っ
ています。
ゆえにまだ主機(M/E)が未納入で
搭載・据付をしていませんがそれ
でも上を覆ってしまうブロック
は先に載せてしまいました。
では主機搭載時にはどうするのか
?と素朴な疑問が起きますが単純
明快。
天井を切り落として搭載用開口部を作ります。
このくらい豪快にしないと造船
らしくありません。
(全てが大雑把で造りがいい加減
ということではないですよ、補足
しますけど)
ただ、先に搭載出来るのであれば
それこそこんな小細工を考えるこ
と自体、徒労に終わっていたわけ
でこうなったら1日でも早く納入
されれば良いのですが。
11.15(水)〜11.24(金)
船体前方部分ブロック
(FP1A・SS5・SS6)搭載
途中、繋ぎのブロックが無かった
ので文字通り歯抜け搭載でしたが
ここにきて続々と外注部隊が納入されてきました。
日を待たずに即搭載。
猪突猛進、ここに極まれリ。
という感じで進んでいます。
まず、SS5・SS6。
外注部隊の最たるところ。前回の
更新では未搭載でしたが入ってき
たので直ぐに搭載・溶接へ。
これでまず、ブロック抜けの異
常事態・強度不安を解消。
そして、写真が前後してしまい
ましたがFP1Aの搭載。
ここの部分は前回更新時直後に
搭載しているので実際には10日程
経過しています。
これにて全体の2/3が搭載完了。
とにもかくにも日々、操業して
いる時間がある限り(土日でも)
地を這う様な感じでも少しずつ
完成へ向けて進んでいますので
ご安心を。
幻想的な船台風景ですね。
今は17:00を過ぎるともうこの
くらいの暗さになってしまいます。
(まだあまり寒くないので季節が
「冬」であることを忘れてしまい
そうです)
ただ、投光機を消さない限り
はいつまででも作業は出来ます。
(時と場合によっては今後徹夜だ
なんて馬鹿なことをするかも…)
(了)
|
|
|
1機で吊り上げて倒立 |
ひっくり返して位置替え |
搭載位置へ移動 |
搭載位置到着 |
デッキ上から見る |
外板の様子 |
|
|
搭載済のSS5ブロック |
同じくSS5・右舷側 |
SS6ブロック搭載風景 |
SS6右舷側は搭載済 |
FP1Aブロック搭載(前回更新後) |
至近距離から見る |
|
|
|
|
|
2006.11.15 Wed. 晴れ時々曇り 17℃ No.101 |
|
|
※遅くなってごめんなさい。最近、急に寒くなりましたね。 |
補機を吊り降ろし |
補機下の架台 |
11.6(月)〜11.8(水)
補機(G/E)納入・即搭載
今回も早々と船尾周りブロックが
組み上がっているので補機納入・
即搭載という喜ばしい流れになり
ました。
天井部分が搭載で邪魔になるので
は?とお思いでしょうがこのくら
いの重量物(1.4t)ですと
クレーンと天井(から取る引っ掛
け)の半分吊り&スライドで定位
置に移動させることが出来ます。
(要約図でも載せないと文章では分かり辛いですねえ…)
写真の様にもう架台上に左右舷
2台が鎮座しています。
11.6(月)〜11.11(土)
船体側面・前方ブロック
(SS3・4・7)搭載・溶接
時間が経過すると共に船台作業も
凄まじく進んで行くので写真を撮
ったりする為におちおち外出・
出張にも行けません。
写真の通りに進んでいますがまあ
一つ一つ片付けて行きしょう。
まず、船尾側のSS3・4ブロック
です。
この辺りは外注部隊なのでもう既
に製作完了・納入済でしばしの間
ホールド内に寝かせて待機。
(この間に船尾から船首へ送る消
防・雑用水の配管パイプを設置)
完了するとSS3を即座に搭載。
相変わらず壁の様なその図体、
全く船には見えませんね。
この高さ=船の型深さ7.00mなの
でブロック上にいると高くて怖い
です。
そして仮溶接が終わるとこれも
また即座にSS4も搭載・仮付け。
段々と船の概要が見えつつある
状態です。
続いてSS7ブロック。
SS7が先に出来上がってしまい、
SS5・6が外注・まだ未納入の影響
から船体搭載状態が凸凹の歯抜け
になってしまいました。
造船ブロック工法において往々
にして起こり得ることではあり
ますが繋ぎ部分は無いと何か気
持ち悪いですね…。
(強度的には問題ありませんけど)
SS5・6の納入が待ち遠しいです。
実際は今日、SS7の前・FP1A
ブロックが載りましたが前日まで
の様子ということで…ご容赦下さ
い。
段々寒くなってきました。
もうじき霜焼け防止で靴下2枚
履きの季節がやって来ます。
(本心は来て欲しくないのですが)
(了)
|
左舷側に載せた補機 |
同じく右舷側 |
|
|
納入済のSS4ブロック |
同じくSS3(曲がりに注目!) |
SS3ブロック左舷側 |
同じく右舷側 |
SS4ブロック右舷側 |
これも同じく左舷側 |
|
|
SS7ブロック搭載 |
ホールド側から見る |
|
|
|
|
|
2006.11.4 Sat. 晴れ 24℃ No.100(祝!連載100回!!) |
|
|
※まだ暖かいですねえ。 |
BT7ブロック製作中 |
外板の切り合わせ |
10.26(木)〜11.2(木)
船底最前方ブロック(BT7)
製作・移動・溶接
さて、元に戻ってSno.560の船台
ブロック状況です。
まずはBT7ブロックの製作から溶
接の流れ。
運転の時に今度説明しますと謳っ
ていたバウ・スラスター(船首側
左右移動用プロペラ)付近です。
これを使用することによって左右
舷への離接岸がスムーズに行え
るわけですが、逆に使い続けるこ
とによって操船する船長の質が
低下しているとかも聞きます。
(当然、昔は装備していないわけ
ですから船尾のプロペラのみで船
長は離着岸していたということ。
なるほど、合点がいきますねえ)
もう既に完成しているのでこれを
船首の最先端へ移動させて接合・
溶接。
その後にスラスター用エンジン
(普通のディーゼル機関・赤いパイプ部分がプロペラ設置箇所)
も搭載しました。
(これだけでも400PSあるわけで
全長40mの船くらいなら十分動
かせる立派なエンジンですよ〜)
これから船首付近は船体内部の
溶接へと移行していきます。
10.26(木)〜11.2(木)
船体後方(SS1〜2・AP)
製作・移動・溶接
次は船体後方部分です。
上と同時期にそれぞれの製作班が
動いているので工程に遅れはあ
りません。
まずは前回にスターティングで
船台に固定したBT2の上側、
SS2ブロックを搭載・溶接。
船の中段(セカンド・デッキ)部分
ではここが要で前回同様、前側に
SS3・4・5…と数字が増えていく
わけです。
そして搭載が終わるともう完成済
ブロックSS1・APも搭載。
1週間足らずでもう船尾部分が
形になってきました。
この2週間、天気の良い日が続いて
いるので怒涛の進捗です。
いつも書いている様に手待ちにな
ってしまうことを恐れる職人達
は今日も完成へ向けての歩みを
止めずに黙々と作業しています。
今は船の下部分が完成した状態と
いうところです。
凄まじい天候不良で操業スト
ップだなんて事態が起きても大丈
夫な様に出来得ることはやってお
かねばなりません。
日々是前進之道也 ですね。
(了)
|
バウ・スラスター |
ブロックを吊り上げて移動 |
船の方から見る |
接合して位置決めした後 |
スラスターエンジン搭載 |
船首付近の様子 |
|
|
SS2ブロック搭載後の様子 |
船尾側から見る |
主機搭載付近SS1ブロック |
これも船尾側から見る |
2機のクレーンで吊り上げ |
APブロック搭載・溶接 |
|
|
|
|
|
2006.10.27 Fri. 曇り後晴れ 24℃ No.099 |
|
2006.10.20 Fri. 曇り後晴れ 23℃ No.098 |
※更新強調週間!3日目(おおっと!更新はまだ続く!!) |
|
|
|
|
|
10.2(月)〜10.13(金)
Sno.560 船底ブロック
(BT1〜BT6)設置・溶接
概出でお伝えした通り、Sno.560
のブロックはもう二重底が大分
組み上がっているので、何も無
いまっさらな船台状態からの始動
をお目にかけようと思います。
左の写真の様に流れとしては
@左右舷どちらかのスターティ
ング・ブロック(BT2)を船台に載
せる。今回は右舷側。
(ブロック工法においてはまず基
準の位置決めを確実に行います)
A絶対に動くことが無い様に確実
な張り補強を溶接で付ける。
(前後左右の張りをブロックに付
ける)
B右舷ブロックが固定出来たら左
舷側を接合して溶接する。
(これでBT2部分が完成となる)
C順番に前後完成ブロックを搭載
・溶接していく。
(船の前方がBT3・4・5…となる
わけ。左の写真で吊り上げている
のは後方側BT1)
とまあ、こんな感じです。
ブロック工法が良く分かる
でしょう?
今、ご覧になっているあなた!
この際、造船に興味を持って
ちょっと勉強してみましょう!
Sno.558の船上から
ここまで進んで来ました。
今現在の気候が暑くも寒くも無く
一番快適な気がします。
惜しむらくはこれがあと1ヶ月
くらいしか持たないということ
でこれから厳寒が始まります…。
(おお…考えただけで寒気が…)
(了)
|
BT2両舷ブロックを移動 |
まず右舷側を吊り上げ |
水平を出して位置決め(@) |
前後左右の張りを溶接(A) |
左舷も接合する(B) |
順次、完成ブロック搭載(C) |
|
|
|
|
|
2006.10.17 Tue. 晴れ 26℃ No.097 |
※更新強調週間!2日目(さあ、行きますぜえ〜) |
|
|
|
アンカーを揚げる |
レーダーマストに信号旗 |
10.3(火)〜10.4(水)
Sno.558 海上公試運転
各負荷運転・検査
さて、海上試運転です。
前回は触れませんでしたが運転時
には必ず右の写真の様にレーダー
マストへ信号旗、また船首最前
端に社旗を掲げなくてはなりま
せん。
(信号旗は国際的なもので言語が
違っていても旗の印・揚げる順番
にちゃんとした意味が込められて
います。右は我、公試運転。前
後進・停止・旋回をするので注
意!を表しています)
主要目として、まず3日に各負荷
運転(15%〜100%)・前後進試験
・各部温度計測・スラスター駆
動試験等を敢行。
(今回は離接岸が容易になるバウ・スラスター(船首左右移動プロペラ)を装備しています。船台上
で写真を撮り忘れていたのでSno.
560にて撮る予定です。また後日
ご確認下さい)
そして4日には再び午前中は各
負荷試験、午後から旋回試験・
ウインドラス投錨・巻揚げ時間
計測試験等を実施。
嵐の様な2日間が過ぎていき
待っていたのは良好な結果。
今回も航海に関して計器不具合
・著しい船内振動も無く船自体
は良い出来栄えでした(Great!)。
(少したじろぎながら見栄を張っ
て)さすがは松浦のカーゴ!と
いったところでしょうか。
竣工へ向けての最終工程はまた
後日。
(了)
|
社旗を揚げる |
ブリッジ内の様子 |
全速力航走中 |
操舵室リモコン操作試験 |
|
|
バウ・スラスター駆動試験 |
旋回試験 |
ウインドラス巻揚げ試験 |
陸から見る |
|
2006.10.16 Mon. 晴れ 27℃ No.096 |
|
2006.10.7 Sat. 晴れ 26℃ No.095 |
|
|
※現場に出る機会が多くてなかなか更新が…。 |
9.19(火)〜22(金)
船を木江湾内へ戻す
船内仕上げ・塗装作業
忌々しい台風も過ぎ去り早速、
再度、船舶を湾内へと移動。
船首・船尾をロープでの曳航な
ので結構難しい作業でした。
(何とか無事に終了)
で、付けると直ぐに大工・ペン
キ屋・電装業者皆、入り乱れて
残工事総仕上げ。
今更ながらこの2年間で一つ気付
いたことがあります。それは
造船所というもの、工程とは全
く関係無しにいつでも一日でも
早く工事が残っていようものな
ら、先に済ませる様に各々が努
力するということです。
(実際、私は結構余裕があると思
っていたくらいですから…)
私の感覚が青過ぎるのですかね、
何かに追われる様に焦って先を
急ぐ職人達、意識を変えないと
私は太刀打ち出来ません、本当
に凄いです。しかし、
これが造船の職務・職責という
ものなのですよ…。
だから、
例によって写真の様に塗装も凄ま
じく進んでいってますよ〜。
9.20(水)〜9.25(月)
燃料油(FO)潤滑油(LO)
をそれぞれ張り込み
主機初始動
主機・補機用の燃料・潤滑油を
それぞれ船内へ張り込み。
写真の様に給油船を横付けして
ホースを引っ張り込んでポンプを
回すわけです。
今回は船尾に逆転機を装備して
(前船は直結なので回すとプロペ
ラも回る=船が前進するでしたが
今回はいくらでもアイドリング
(空運転)OK。何せ逆転機にクラッ
チが付いているのですから)いる
のでそれ自身にも作動潤滑油を張
り込み。
主機には機関台板のクランクケ
ースドアを開けてエンジン底部に
流し込んだ方が手っ取り早いので
ホースをここにも引っ張り込んで
流しています。
そして船に積み込んでから主機
初始動。操舵室も準備が整って
運転準備完了です。
公試運転の様子はまた後日。
(了)
|
|
|
曳航用のタグ・ボート |
徐々に湾内へ |
船長室の電線敷設 |
サロンの状況(私が雑魚寝した所) |
機関室塗装後 |
ブリッジを見る |
|
|
給油船横付け |
燃料給油張り込み口 |
逆転機にLO張り込み |
主機から直接タンクへ張り込み |
主機初始動 |
準備が整った操舵室 |
|
|
|
2006.9.29 Fri. 晴れ 28℃ No.094 |
|
|
※幾分、涼しくなりましたね。 |
9.11(月)〜12(火)
進水滑走台・盤木を
海中から回収
さて、進水が完了したので海中
から船とレール・ソロバンの間に
入っていた滑走台・盤木等を引
き上げてお片付け。
前船よりも量は少ないですがそれ
でも5〜10人で半日はかかる大仕
事でした。
9.12(火)〜15(金)
キャビン&サロンを内装
ハッチ・カバー射水検査
船室内及び食堂付近内装を仕上げ
している最中です。
鉄皮の空間が断熱材を入れ、内壁
パネルを張ると途端に血の通った
暖かみのある居住空間になってき
ました(あの冷たさがこうも変わ
るんですね)。
そして15日にはハッチ・カバー
射水検査(防水になっているか確
認)も実施、漏れ無く良好の結果。
海上試運転へ向けて工程も怒涛の
進捗で順調と思っていたら…。
9.16(土)〜18(月)
台風13号中国地方接近
船舶を湾内から沖出し
何と困ったことに台風13号が進
路予報にて中国地方を直撃との
見通しになってしまったので波の
高い危険な木江湾内からの不安な
沖出しとなってしまいました(当
然、主機はまだ動かないので推進
力無し、曳航して移動することに
補機は回るので電気は開通済)
初日はまだ接近していないとのこ
とで沖に無人錨泊させて帰宅。
が、2日目からは暴風時に船が流
れ出したらアンカーを両舷共落と
して(平時は片舷のみ)行き足を止
める為の船見張り役で私を含めて
5人が次の日の朝から船に泊まり
込みすることに決定。
去年帰って来た私にとって見張り
で船宿泊などもちろん初めての
体験。生活用水が未開通、暴風で
の走錨懸念など不安材料が多くて
体が重い感じがしました。
(風が強いので暑さはあまり感じま
せんが)
乗り組んでカップラーメンを1つ
食し、ボーッと2時間程海を眺め
ていると案の定、波が高くなって
船体横揺れが徐々に発生。
何とも不安な夜になってしまい
ました。
最接近時には写真の様になりまし
たが結果的に幸いにも船が走錨す
る様な事態にはなりませんでした。
(一安心、ふーっ)
続きの様子はまた後日。(了)
|
|
|
海面に浮いている滑走台 |
盤木を片付けている |
|
|
断熱材を入れる |
サロンの内装 |
船首側ハッチ・カバー射水 |
同じく船尾側 |
|
|
船首でアンカーを揚げる指示 |
アンカーを巻き揚げ |
初日は沖に無人錨泊 |
次の日の朝、乗り組む直前 |
段々と波が高くなる |
空の色も怪しげに… |
最接近時 |
木江沖を望む |
|
|
|
2006.9.20 Wed. 晴れ 28℃ No.093 |
|
2006.9.12 Tue. 曇り時々雨 26℃ No.092 |
|
|
※進水は完了しました、最終工程をご覧下さい。 |
9.6(水)〜7(木)
船台レールにソロバン
滑走台を設置
船台進水の醍醐味、レールに
ソロバン(滑走用コロ)と滑走台
(船体との間に入れる木材)を設置
しています。
写真の様に船底との隙間は80cm
くらいしかないのでずっと中腰
状態にして移動しなくてはいけま
せん。
1時間も作業していたら当然腰が
痛くなってきます。
こうして盤木から船台レールへ
と船体荷重を移動させるわけなの
です。
9.7(木)
フォア&レーダーマスト
ファンネル(煙突)搭載
製作済の船首・船尾マスト、煙
突を搭載しました。
これでこの船舶の船台での装備
品は全て搭載完了となりました。
やはり弊社では一番建造を得意と
する499(G/T)形貨物船、トラブ
ル・不具合も無く、順調過ぎるく
らい順調に工程が進み、とても心
地良いものでした。
9.8(金)
ハッチ・カバー繰り出し
閉状態にする
船台ゲート開放
巻き取った形で船首と船尾に設置
していたハッチ・カバーを繰り
出して閉じた状態にしています。
えっ?何故かって?それはカバ
ーの自重を均等に船体にかける
=船台上を均等な荷重にすると
いう観点からです。
そして本当に最後の総仕上げ、
船台水門(ゲート)を開けて海へ
向かってレッツ・ゴーの態勢が
整いました。後は進水です。
進水前々日の様子です。
ご覧の様にもうアンカー(錨)
も巻き上げて完成状態。
進水を待ちわびている状況です。
進水の記事は近日中のアップま
で少々お待ちを…。 (了)
|
|
|
ソロバンを敷く |
滑走台と矢の打ち込み |
|
|
|
|
レーダーマスト搭載 |
ファンネル設置 |
|
|
船首側のカバー繰り出し |
同じく船尾側 |
ゲート開放 |
プロペラ&ラダーを見る |
|
|
|
|
2006.9.5 Tue. 曇り 30℃ No.091 |
|
|
※船台上工程、最終段階に入っています。 |
8.29(火)〜9.2(土)
船倉内衝撃緩衝用木材
張付・施工
今回の船は鋼材運搬を主とするの
でその製品を傷付けない様にする
との配慮から船倉(ホールド)内に
緩衝用木材を内張りしています。
ホールドは約40mあるのでこれだ
け張るとなると3〜4日掛かりで
す。
8.31(木)
ハッチ・カバー(船倉蓋)
納入・即搭載
ハッチ・カバー納入・即搭載の
流れです。
前船のパタパタ式と違う点は言う
間でも無く巻き取り式であると
ころです(弊社では内航船の場合、
これがスタンダード。巻き取りの
風呂の蓋と同じ)。
ハッチ・コーミング(船倉枠)は
既に溶接・取付済で納入を待ちわ
びていたくらいですから即搭載の
運びとなりました。
写真の様に船首・船尾2か所に設
置して繰り出し、中央でドッキン
グするという算段なのです。
(カバーの閉状態は後日またアッ
プします)
9.1(金)〜2(土)
CD・NAD(船橋2・3階部分)
製作〜搭載
既出のCD・NADブロック製作から
搭載までです。
実際には反転してからのブロック
組立・溶接に1週間程かかってい
ますが集約して搭載をメインにア
ップ(それが9/1〜9/2)
大袈裟に見えるかもしれませんが
作業自体は吊り上げ〜完了まで約
半日で終了。取合い位置さえし
っかり決めて、接合すればそれほ
ど難しい作業ではありません。
正面から見ると大分、船尾が様
になってきました。
この後は写真の製作・塗装済み
ファンネル(煙突)、船尾マスト
の据付へと移行していきます。
(進水が迫っているので限り無く
近日中です)
8.29(火)〜
船体塗装状況
今現在も進行中ですが船体塗装
の様子です。
鮮やかな水色が船体に映えて
綺麗ですね。
幸い、台風12号も進路を大き
く東に変えて日本列島から遠ざか
っているので9/9の進水は確定的
です。
進水用ソロバンがレールに乗
っていますね、滑走台設置等の
続きはまた後日のアップで。
(了)
|
壁に木材張り付け |
木材張り付け進捗状況 |
|
|
台船上のハッチ・カバー |
至近距離から |
船首側搭載後の様子 |
同じく船尾側 |
|
|
ブロック製作中の様子 |
内側溶接作業中 |
搭載後 |
取合い面を確認する |
正面から見る |
製作済みの煙突 |
|
|
船体塗装中 |
船首側付近 |
|
|
|
|
2006.8.28 Mon. 晴れ 32℃ No.090 |
|
|
※残暑は遠くなりにけり…とはいかず、まだ暑いです…。 |
8.21(月)〜8.24(木)
BD1(ブリッジ1階部分)
搭載・溶接作業
さて、ブリッジの搭載です。
先日の日記に載せている通り、
1階部分のBD1ブロックは既に外注
先にて製作済みなので電線敷設後
搭載を待っている状態でした。
まず、サロン(食堂)内の冷蔵庫・
浴室の湯船等、人力で運ぶことが
出来ない品物は前もってクレーン
で吊り上げて置いています。
次に搭載。特に問題は無く直ぐに
載りました。
どうでもいいことかもしれません
が鉄の壁剥き出しの居住空間
を見ていると普通の住宅建築(木
材使用)と比べて無機質過ぎとい
うか、何か暖かみが感じられま
せんね(←現場でこんなことばっ
かり考えてしまうんですよ、やっ
ぱり変ですかね?)。
だからと言って製作に心がこも
っていないわけではありません
から…念を押しておきますけど。
8.23(水)〜25(金)
船尾プロペラキャップ
フィン・舵(ラダー)取付
船尾軸系周りの付属品取付です。
ここでの注目はキャップフィン
(PBCF・羽根の付いたキャップ)
これを付けることで5%の運航効
率改善が見込まれています。
(対象船舶のデータが揃っていない
ので確たるものとは言えませんが)
付け終わると直ぐに舵(ラダー)
の取付に移行。
特に問題無く良好のうちに終了。
これからは船体塗装に入って
いきます。
機関室(E/R)内配管群
直接の仕事とは関係ありませんが
エンジン・ルームの配管を紹介。
縦横無尽に張り巡らして、果ては
バイパス・遮断弁もあらゆる所
に設置、見ているとどういう流れ
になっているのかわけが分からな
くなって頭が痛くなってきます
…。
現場合わせでパイプを作る場合は
職人の頭と腕次第。
私が理解し得るにはまだ10年は
必要でしょうねえ…。(了) |
大物を先に載せる |
BD1搭載後の様子 |
右舷側サイド |
吊りピース切断 |
上面の溶接 |
BD1ブロック搭載後 |
|
|
キャップフィン取付 |
小さな羽根に注目 |
ラダーを吊り下げている |
取付後 |
|
|
エンジン・ルーム内 |
バイパス弁の雨あられ… |
|
|
|
2006.8.18 Fri. 曇り時々雨 30℃ No.089 |
|
|
※いつもと同じ、暑いです…。 |
8.7(月)〜8.16(水)
FP2(船最前方上側部分)
ブロック製作〜搭載作業
前回の船台状況写真で分かる様に
これらの写真は最前方上側 FP2
ブロック製作・完成・搭載の各
工程になります。
(かのベルマウス(錨収納ピース)
についてはバルバスバウ同様、前
2船の製作時に詳しく説明していま
すのでそちらの日記を参照して下
さい。こちらももうリンクは張り
ません(笑))
これを搭載すると船体構造部分
ブロックは全て完成したことに
なります(まだ接合溶接作業が必
要ですが)。
そして、搭載の翌日にはバウ・
チョック(船首ひさし)も付けて、
さすがに一見してこの鉄の塊は
船なんだと認識せざるを得ない
段階まで進んで来ました。
これからは甲板上船体上部構造
(ハッチカバー・ブリッジ…etc)
のブロック製作・搭載へと移って
行きます。
8.12(土)
CD・NAD(船橋2・3階部分)
外注先より納入
外注先よりCD・NADブロックが
納入されました。
今現在は天井に這わす電線敷設
の真っ最中です。
これも9/9進水に合わせて限り無
く近日中に搭載となります。
台風10号接近の為、今日の
木江湾は波が高いです。
幸い、暴風域の無い弱い勢力な
ので現場はいつもと変わらず普
通に操業しています。
強い台風直撃だけは御免こう
むりますが果たして…。(了)
|
ベルマウス付近溶接中 |
ブロック完成 |
船体に搭載後の様子 |
甲板上から見る |
バウ・チョック取付中 |
船内側から見る |
|
|
CD(ブリッジ3階部分)ブロック |
同じくNAD(2階)ブロック |
|
|
|
|
2006.8.7 Mon. 晴れ 35℃ No.088 |
|
|
※連日の真夏日天気、暑いですねえ…。 |
7.29(土)
プロペラ挿入・設置
既出のプロペラ軸にプロペラを設
置しています。
(今回こそは、と意気込んで撮り
逃しませんでした。ほお、ペラの
締め付けは油圧ナット締めだっ
たんだ。覚えておきましょう)
船尾軸系はようやく一段落。
この後はラダー(舵)を取り付け
ます。
7.31(月)〜8.3(木)
UD-7(船前方上側部分)
FP1F(船首バルバス部分)
搭載作業
さて順次、完成ブロックは搭載中
になっています。
まずはUD-7。
前回の更新直後から搭載と相成り
ました。
ここで注目すべき点ははハッチ・
カバー枠外に通路を確保する為に
ナックル(斜辺)を設けていること
です。
(前船では2,999(G/T)と大型だっ
たのでナックルを付けなくても通
路が確保出来ていました)
これこそ船員の安全確保を考え
た上で総トン数を499(G/T)に抑え
ている造船マンの知恵です。
(ちょっと大袈裟かな?)
不具合も無く搭載は正常に終了。
続いてFP1F。
かの球状船首(バルバスバウ)
です(リンクはもうしません。い
つものことですから(笑)前の日記
を参照下さい)。
バルバスが載ると流石に船の形状
・概要が見えてきますね。
しかし、外見は格好良く見えても
内部での溶接作業は非常に困難
を極めます。
(←の写真の通り、人間一人がやっと通れるスペースです。当然、
溶接すると煤煙も立ち上がり、
写真の様に煙ってしまう有様。
酸欠になってしまうのでは?と
も感じられました。サウナ状態と
相まって不快度100%。本当に過
酷です)
これで船体構造は90%が搭載済と
なりました。
7.31(月)〜8.3(木)
UD-1(船後方上側部分)
搭載・溶接作業
先週のUD-2に続いてUD-1の搭載
です。
まず、クレーンでしか吊ることの
出来ない大物を各所に予め設置。
この後は恒例・従来通りの完成ブ
ロック搭載一連作業(搬出・吊り
上げ・裏返し・移動・搭載)で大きな変化はありません。
約30分程で搭載完了。
無事に作業が終わって喜ばしい
限りです。
しかし、いつも見ていて思うこと
ですけど図面通りに製作している
とはいえピッタリと合う接合部
の美しさ(いわゆる造船技術)には
感嘆させられます。
この腕前を未来永劫、引き継い
で造船という日本主産業を続け
ていきたいと私自身は熱望して
いますが、惜しむらくは造船にお
いて若い技術者・職人不足が深
刻であるという点です。
造船という泥臭いのは好みませ
んか?スマートではないですか?現場では夏は無茶苦茶暑いし、
冬は霜焼けが出来るくらい無茶苦
茶寒いですけど、ただ一言。
やり甲斐(達成感)は
ありますよ。
ここまで来ています。
連日の晴れ模様で30℃越え連発。
暑過ぎてとにかく不快ですが
台風という厄介者が来ないうち
に工程を進めてブロックを搭載
する必要は大です。
(了)
|
|
|
プロペラ挿入作業中 |
挿入後の様子 |
|
|
定盤上のUD-7(ナックルに注目) |
搭載後を上甲板から見る |
2NDデッキから見る |
表側から見る |
バルバスバウ形状 |
搭載後の様子 |
内部の溶接 |
上部の継ぎ目 |
|
|
大物を予め設置 |
UD-1を搬出する |
裏返し中 |
正方向にして静止 |
搭載状況を甲板から |
搭載後 |
継ぎ目をガス切断 |
外側から見る |
|
|
|
|
No.001〜082 |
トップに戻る |