温故知新〜古き時代を訪ねて〜


 久々に古写真紹介、今回は船ではありません。

「総トン1,000(G/T)未満の建造量日本一、内航船のメッカ・木江

 を証明するかなり貴重なパノラマ・木江湾内を撮影したものが見付かりました、様子は↓にてご覧下さい。

昭和40年当時の木江湾

        「活況を呈する木江湾」(昭和40年初頭) 松浦造船所

             (鋼製ジブ・クレーンが有るのは松浦造船だけ!)


 (白帯の部分に全て各造船会社名が入っていますがここでは消していますので(笑))


 これ程、木江湾に造船所が点在していたわけですよ!造船メッカであったことは間違いありませんね。

 何でも私がOBでもある阪神内燃機鰍フ先々代社長がまだ第一線の営業係であった頃、
 「木江の各造船所訪問を泊り掛けでこなしていた」らしく、なるほどこれだけ会社が在るとそのくらいの時間が
 掛かるであろう
ことが容易に推察されます。

 これだと藤井部長へのインタビュー(No.019)にもあった様に吉日を選んで5社が同じ時間帯に進水作業〜
 も確かに納得、また当時の大崎上島では木江だけでなく大崎・東野・大西・鮴崎各地域にも造船所が点在していた
 時代
だったので全てを合わせると22〜23社存在していたとか?

 とんでもない宝島だったんですね(笑)驚きです。


 しかし、長らく続く内航船建造不況の影響もあってか休業するところが増え、今現在では全島にて
 存在する会社も片手で数えるくらい…の状況。少し寂しい感じもします。

 願いはただ一つ、あの素晴らしい好況をもう一度!生き永らえていればこそ、野辺に花咲くときもやって来る。

 
石に噛り付いてでもこの造船(内航)ロード、堅持してまいります!